リトミックのレッスンで、毎年クリスマスの時期に合わせて、ツリーや、リースを作ります。
出来るだけ簡単で、しかも魅力あるように、と毎回少しずつ改良を加えたり、まったく違う形を考えたりしています。造形のリトミックとしての取り組みの一つです。
で、お決まりが、そのツリーやリースに、お飾りとして「お菓子」をつけて持ち帰ってもらうのです。。。
でも、幼児なので、「お菓子」と見るやいなや、「食べたい!」欲望がありありで、本当だったら、手に持たせると、ただ「がまんしてね!」だけでは、収集つかなくなるのは普通でしょう。
そこで、子どもたちに、私がそのお菓子を手渡す前に必ず「なぜお菓子を飾るのか」というお話をして聞かせるのです。
*****お話******
みんなの所には、クリスマスにはサンタさんが来てくれるでしょ?。。。そう、よい子の所にだけ来てくれるのよね。。。
そうして、クリスマスツリーや、リースを飾るのは、どうしてだかわかる?
「ここに神様を信じているよい子が居ますよ!」というのが、すぐにサンタさんにわかるようにドアの所には、リースを、窓のそばには、ツリーを飾るのよ。。。
そして、そのお飾りにお菓子を飾るのはどうしてだか知ってる?
寒〜い中、遠い国から、サンタさんはみんなのためにプレゼントを運んで来てくれるでしょ?そのとき、お腹が空いていたら、かわいそうでしょう?
それに、「プレゼントをありがとう」って言う、みんなの感謝の気持ちを、そのお菓子に込めて、クッキーを焼いたり、チョコレートを作ったりして、お飾りするのよ。。。
だから、このお菓子はサンタさんのために飾るのよ。みんなが食べちゃったら、サンタさんの分がなくなるし、「この家の子はあまり良い子じゃないんだなぁ」ってサンタさんが悲しむよ。。。
だから、このお菓子はみんなは食べてはいけないの。サンタさんが来た後、食べきれなくて、残しちゃったら、食べてもいいのよ。。。
『ありがとう』の気持ちでお飾りしましょうね。。。
********* お話終わり。**********
こんな話しを1歳児から、もちろんその上の年齢の子にもするのです。そうすると、その話しをちゃんと聞いていて、今までぐずって「食べたい〜!」と泣きじゃくったり、だだをこねた子は、一人もいないのです。。。
「そんなこと言ったって、その場で食べてしまうかもしれない…」と、お母さんは、苦笑いしているのですが、私が小さい子にも、ひとりひとりに「サンタさんにあげようね」って手渡すと、だれも食べようとはしません。。。
そのことはお母さん方にとっては、驚異の出来事のように見えるらしく、「信じられない!」といって、我が子の「よい子」ぶりを、うるうるして眺めていらっしゃいます。。。(^-^)
どんなに小さな子でも、「話せばわかる、わかるまで優しく話す」というのを、常日頃よりお母さん方に、お願いしています。小さい子の目を見ながら、真剣にこの話しをするのを見て、「一人の人間としてちゃんと扱うことの大切さ」を伝えよう思っています。。。
「でも、本当はサンタはいないよ!!」という、マセタ子にも、「あら、○○ちゃんの所にはいつからサンタが来なくなったの?。。。
サンタはね、いろんな物にも姿を変えることが出来るし、いろんな人にも変身出来るんだよ。だから、もしかしたら、隣のお母さんは、サンタさんが変身してるかもしれないよ。。。いつも良い子でいたかなぁ?・・・
サンタから、プレゼントが届かなくなったら、君が良い子になるまで、きっとどこかで見てるよ。。。」って話すのです。。。
だって本当のことだも〜ん♪
私のサンタ?今年はいますよ♪……きっと。。。
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