管理人の想いの付くままに
瑳絵

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■ 今は昔の物語 第二話

コツコツコツ

廊下を歩く音が壁に反響し響き渡る。
そしてその足音は、ある部屋の前に来るとピタリと止まった。

コンコン

ガチャ


ドアをノックし、返事が返るよりも早く足音の主は扉を開けた。


「ツネヤス!」

そう言って部屋の中に入って来たのは他でもない姫だった。


「・・・ヨル姫・・・ノックは何の為にあるんや?」


何故関西弁なのか何て野暮なことは訊かないで頂こう。


"ツネヤス"そう呼ばれた男は足を組んで椅子に座っていた。
そして、姫の方に目をやると呆れた声そう言った。
茶色の短い髪に血色の良い肌。
面立ちも整っており、城の使用人の間でも人気者の男。
ツネヤスは城専属の医師だった。
姫の生まれる前から城にいて姫にとっては兄のような存在。


「細かいことは気にしないでよ。それよりツネヤスに訊きたいことあるんだけど」
「訊きたいこと?」
「そう、城の近くにある森について」

そこまで言うと、ツネヤスの表情が変わる。
それを目敏く感じた姫は、少々訝しげな瞳でツネヤスを見た。


「何でそないなこと訊きたがるん?」

平常を装っているが何処か不自然なツネヤス。
ちょっときつめの、有無を言わせない瞳で姫を見る。
が、そんなことで怯む姫ではなかった。

「訊きたいから」

そんな一言でツネヤスを一刀両断する。 
その姫の言動にツネヤスは大きく溜息を吐くと、両手を上げて降参のポーズをとった。

「分かったわ。いつかは訊かれるやろう思うとったし話したる」


そう言うとツネヤスは今まで座っていた椅子から立ち上がり窓際に佇んだ。
ツネヤスの部屋からは森が良く見える。

「あの森にはな、1人の男が住んどるっちゅう話しや」
「・・・1人の男?」

獣にしろ神にしろ何かしら住んでいるだろうと思っていた姫。
それが"人"だと分かると、更に好奇心が増した。

「男の名前は"セン"。本来ならこの国の次期王様や」


ツネヤスのその言葉に姫は大きく目を見開いた。
次期王様・・・つまり姫の・・・ヨルの"兄"と言う事だ。
そんな話しは初耳だった。


「・・・どう言う事?」

信じられないと言った声で姫はツネヤスに問う。

「コレは国の最大機密や。センはな、産まれてすぐ森に捨てられたんや・・・」

そんな話し誰が信じようか?
次期国王を森に捨てるなんて・・・。

「センはな・・・瞳の色が綺麗な空色やったんやて。俺も話しを聞いただけで見たことは無いんや」


空色の瞳。
それは国では災厄の証とされている。
本来その瞳の子供は産まれてすぐ殺されてしまうのだ。

「いくら空色の瞳の持ち主でも王家の血を受け継いどることには変わり無い。そう簡単には殺されへん。かと言ってそのまま生かしておけば・・・」

ツネヤスはそこで一旦言葉を切った。
その言葉の先ぐらい姫にだって予想はついた。


空色の瞳の子供を殺された者達は黙っていないだろう・・・。
だが、殺すわけにもいかず局は森に幽閉の形をとられた。
その秘密が漏れぬよう、森は立ち入り禁止と言う事だ。


「・・・これで納得いったか?」

そんなツネヤスの言葉を姫は複雑な気持ちで聞いていた。



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後書き

第二話終了♪
これ、ハッキリ言って童話じゃないね(爆)
�盈韻舛磴鷙韻気鵑里海噺討喙里�・・・(汗)
何か恒さんって呼ばせるのもな〜と思って・・・。
因みに、人物名は一応全員カタカナになります。

書く時�盈韻鯢韻判颪�か、ヨルと書くかかなり迷う。
ヨルの方が書きやすいかも・・・。
ひとまず、まだまだ続きます・・・一体何話まで行くんだろう?
鮮、まだ出てないし・・・。
これからもうちょっとゴタゴタが・・・続きます!!

恒さんの関西弁は・・・まぁ、軽く流して下さい!!(切実)


2002.3.31管理人拝

2002年03月18日(月)
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