陽だまりの ねこだまり
<登場人物紹介&ねこ紹介>

2004年02月15日(日)   迷い



ベジータのお腹にシコリをみつけた
これは覚えがある
以前居た猫 チーちゃんと同じだ
素人判断だから はっきりと断言できないけど
おそらくきっと 乳腺癌

いろいろと考えた

いろいろと考えるって・・・何を考えるんだ。
早く病院に連れて行けばいいじゃないか。
何をモタモタしてるんだ。
手遅れになったらどうするんだ。
そう思う人もいるかもしれない。

でも やはり考えてしまう
ベジータは臆病で私以外の人間の前には姿を見せない
避妊手術も考えてはいたが
人間の手にかかっただけでもショック死するんじゃないかと
そう思ってしまうほど嫌がる

他の人間に触られるぐらいなら このままほっといて

そんな感じだ

それと ベジータの年齢
今年で10歳になる
そしてこの痩せている体
背中を触ると 骨がゴツゴツと出ている
雷夜とルーシェと同じ量のごはんを食べているのに
雷夜は太め ルーシェは普通
何故かベジータだけガリガリに痩せているのだ
飼い猫じゃないみたいに 骨と皮状態だ

若くはない この痩せた体で
手術を耐えるだけの体力と気力があるだろうか?
逆に手術なんてしたら 死んでしまうんじゃないだろうか?

すごく迷った

人間の医者でもそうだけど

絶対に大丈夫。 という言葉はない
手術をすれば 確実に治るというわけでもない
全身麻酔が耐えられない体の人もいる

どうしよう・・・
どうしたらいいんだ
何が一番 ベジータのためになるんだろう

これが自分の子供なら
引きずってでも病院に連れて行って
出来る限りの事をするだろう

それでいいんだろうか・・・
体をあちこちいじくって
延命させられて
死んでしまうのが嫌だから
出来る限り傍に居て欲しいから
無理矢理自分の傍にくくりつける
そんな風になってしまうんじゃないのか?

その反面
チーのことを思い出す

乳腺癌で手術をして
丸々と太っていたお腹を 皮膚を
これ以上取れないくらいとられて
わき腹の皮膚を寄せて縫いとめて
痩せてほっそりして手術から帰ってきた
傷が中々塞がらなくて
お腹に 血が混じった液体が溜まって
縫った塞がらない傷口の 端のほうから 何度も液体を抜いて
抜糸も予定日より 時間がかかった

気がつくのが遅かった
もっと早く気がついて病院へ連れて行っていれば・・・

考えが同道巡りを繰り返す

そんな泣き言を聞いてくれた友人が
あっさりと私の背中を蹴飛ばした(笑)

たしかに 野生動物ならその考えでいい
でも飼っているからには 飼い主としての責任を放棄しては
いけないよねぇ・・・

ありがとう。

遠慮なく すばやく 早く。
早いことが何よりも動物への負担を減らす。

この他にも沢山の言葉を貰った

もう 迷うのやめよう
生き物を飼う のは 可愛い だけじゃ済まされない
ほんの一瞬の迷いで手からすり抜けてしまうこともある
このままで居ても きっと後悔する
それなら 出来る限りの事をしよう

そうして私は
ベジータを病院に連れて行くことにした















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