コハルビヨリ
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2003年03月09日(日) せんせい

わたしには不釣合いな一台のカメラ。

使い方もよく分からないまま写真を撮る。
昨日少しこのカメラの話を聞く機会があって、
少し思い出してた。あの人のこと。

このカメラはあの人がこの部屋に置いていった
もののなかのひとつ。

前に彼と別れたあとに、ちょっとだけ一緒にいた人。

カメラが好きなひとで、わたしにもひとつ
プレゼントしてくれた。

たぶんわたしがいままでプレゼントされた
ものの中でいちばん高価なものだろうな。

「君には文章でも絵でもなんでもいいけど
 なにか作り出すことをしててほしい。」

あなたのその言葉は一生わたしに何かを
作り続けさせるかもしれない。

今はもう恋愛感情は残っていないけど、
いろんなことを残してくれた。

あなたはいい大人ではなかったかもしれないけど
わたしを少し大人にしました。

つき合わせてしまってごめんね。

わたしはわたしの幸せを見つけました。

きっともう連絡をとることも会うこともないけど
わたしは写真を撮り続けると思います。


コハル |メール ひとりごと。

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