手を繋いで歩く
2007年10月12日(金)





ちょうど一週間前のこの日
カレの誕生日を迎えられた

またひとつ数が増えたわけだけど
一緒にいてカウントしたのはまだ2つ


予定では以前から気にかかっていた
ケーキ屋が実にご近所さんと知って

ケーキを食べ焼き菓子を
お土産に選ぶ予定でいたけど


またもや急遽変更


天気が曇り空というのと

一日前になっていきつけの
中華が食べたくなったのと

まだカレを誘ってなかったので
午後からこちらへ行こうかと


今日は10分の遅刻

カレいわく「晴れ女」の筈の私なのに

雨がポツリ


誕生日のプレゼントはもう既に渡し済み
去年はネクタイだったけど
今年は倍の値段のジャケット

落ち着いた色合いと質感が気に入った


今まで彼氏と呼べる人に
プレゼントをあげたことなんてなかった

カレは二番目で一番は旦ちゃん

お金貰ってるからあげられるけど
自腹じゃゴメンだなー

なんていいながらあげたけど
ネクタイの方が喜んでた気がする

「にゃんこと一緒に会社いけるなんて ! 」って


あぁ なんだか一年なんて
あっという間だなぁって思うのに

なんだか長かったような


ここのチャーハンは絶品だ


ほんとうは上海蟹でも食べようかと
コースにしようとしたけど

チャーハンが食べたかったし
コース料理なんて量は平らげられなくなったし

自由にあれこれと注文した


今日もまた「にゃんこの好きなもので」と

カレのための「この日」だったのに
すべて私が決めた

デザートだけはカレが決めたけど


「あれ ? チャーハン旨いけど

 俺 にゃんこのチャーハンのがうまい ! と思う」


食前のウーロン茶の色が透き通っていて
それはそれは大変綺麗で

食後の烏龍茶といえばまた
薄く透明色に澄んでいるかのようで


一杯目は味を 

二杯目は香りを

三杯目は余韻を楽しむ


しかしこれだけの量で苦しいなんて
痩せたはいいけど少し悲しくもある


もうだいぶ前に知り合いと
ケーキバーへ行ったときの

「もっと食べたいのにもう苦しくて食べれない」と

モデルのように痩せ細った子の勿体のない言葉

あれは全くといって嫌味ではなかったのね と


それでもカレの財布から万札が飛ぶとぶ


その後カレはきっと
ホテルへ行きたかったんだと思う

だけど露骨にそうゆうことを言わないし
そうゆう態度にも出ない

こうゆう紳士的なところが
すごく好きなところだったりする


時間が有り余っていたので
カレが一度だけ買ってきてくれたことのある
ケーキ屋へ行くことにした

並ぶのが嫌いで

「並ぶくらいなら食べないほうがマシ」という私と

いつか一緒に「行こうね」と約束してたお店


カレが撮ってくれた写メより全然
小洒落たお店で全体ハロウィン色

もう閉店近くなのに客足は途絶えず
だけど並ぶことなく

ケーキの梱包を待っている間
呑気にカレの持つ可愛らしいバスケットに
焼き菓子をポイポイと山盛りに

箱いっぱいの中に
カレが選んだクッキーは3つ


その姿を見たマダムらしき女性が

「パッ」と私を見てカレを見て
そしてまた私を見て不思議そうな顔をした

手を繋いでいるから
どんな関係かわからなかったんだろうけど

他の人にも見られたので

視線に気づいたカレは


「クソー にゃんこが可愛い過ぎるんだっ

 こんな可愛い子になんでこんな男がって 」って

笑いながらパンチをくらわされた

こうゆうときのカレって
自分のことを「不細工」だと
思ってるんだと思うんだけど

すごく嬉しそうだし幸せそうな顔をする

すかさず「マゾ ? 」っていうけど(笑


最近よく手を繋ぐようになった


駐車場までのわずかな距離でも
カレが手を差し出しくれるようになった

カレはカレで

「もっともっと

 べったり寄りかかってきていいからね〜」っていうけど

それがどうしてもまだできない私


まだ素直になれてないのか
遠慮心があるのか

どっちもあるんだと思うけど


夜景が綺麗な高速道路にて

「子供のような寝顔で可愛かった」って

帰った後の電話で微笑んでる

私もわずかに覚えてる


そしてカレは私の頭を
まるで子供をあやすように

今度は寝かしつけた子供を

「起こさないように」と

二度にわたって

そっと触れるように撫でたことを



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マイenpitu


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