|
|||||
|
|||||
早いもので 知り合ってから三回目の カレの誕生日を迎える そこら辺に閉まって置いた 商品券を渡し 一緒に洋服を選ぶ 「 こうゆうのしたいな 」って 一回目の誕生日で言われたような気がしたけど 初めての事かな こうゆう風景 去年は「アメリカン・イーグル」の ジャケットをプレゼントした気がするけど 今年はランク落ち というか 商品券はたった3000円分しか無く ほとんどカレが買ったようなもの なのに とっても喜んでくれた そして 逆にカレから アマダナの電話機を プレゼントして貰った 今まで使ってた電話機の 子機を捨ててしまっていて 親機で話していたんだけど 「 それじゃ電話から離れられないジャン 」って 会社帰りに電気屋から 電話があり まだまだ使えるし と言いながら だったらアマダナのがいい と言ったら 三日後に手元へと 届けてくれた 家電に対しては 多少使い勝手が悪くとも 壊れない限り「使い切りたい」と思うけど さすがに10年も使ってたんだなー 男に対してはセコイし 貧乏性もいいとこだわ って まとまった夏休みが 取れなかったから 「秋休み」として 一週間程お休みをとってくれたので ドライブがてらに 二人のお気に入りのお店へ出向いた この「二人のお気に入りのお店」というのは 元々は私の行きつけの お店だったのだけど いつしか「二人の」になっていて あっという間だったけど 「三年目」なるんだな と そんなに経つから 景色は変わっていないようで 細かな変化は多々あり 大きな変化と言えば 「ポツリ」と隠れ家的な宿ができてたりして 今度は「ここに泊まろうね」って約束 「約束事が嫌い」な私だけど 最近は実行できるようになったのも また月日のお陰かな 「 少しでも大きい方食べなよ ♪ 」って あまり変わらないのに 大きい方をくれる まるで貸切のような「離れ」に案内され 食後のほうじ茶を 食事の途中に持ってこられてしまった ちょくちょく行ってる店だから 気を利かせてくれたんだろうけど 食後には「ぬるま湯」になってしまい 肌寒くなる 寒そうにしている私に カイロを出し「くしゃくしゃ」と温め カイロが暖まるまで 私の足を両手で それはそれは大事そうな抱え込むように 「ハァー」って何度も 吐息で温めてくれる 食後のお茶を入れるのも ドレッシングやソースをふるのも 全てカレが担当 私の方は 最近になってから ようやく箸を自分で割るようになった 割れないわけではないのだけど それすらもカレがしてくれていて 私が言わなくとも 全てをしてくれるのが 当たり前のようでいて とても心地良く思えるのも 出会ってから変わっていない事のひとつ ただ 色々してくれてはいたけど 今のように細かい事は言わなかったから 「ホントに好きなの ??? 」って 何度も問いただす事が多くて その度に不機嫌になり その為に喧嘩もした だから今程 信用できなかったのかもね って言ったら 「 最初の頃からね 心配は心配だったんだよ 言わないだけで だけど怒らせちゃって あの頃は本当にごめんねっ あぁ言わなきゃ駄目な事もあるんだな って 行動だけじゃ伝わらないんだな って 思ってから言うようにしてきたけど 最初から大好きな気持ちは変わらないよ ♪ 」と言い 「 もう〜大好きで ! にゃんこが可愛くてしょうがないよ 」って 私の頭を撫でたり 頬に軽くキスしたり 楽しそうに笑って 私の口角を綺麗に拭いた この先も変わらずに どんな我侭を言っても 無理を言いまくっても どんなに嫌な女でも カレから愛され満たされている 今のままの自分で このままの二人でいられますように と 本当は次にカフェへ 行こうとしてたのだけど 食べ過ぎたので変更 帰りに前々から カレが行きたがっていた「ラブホ」へ 行ってあげてもいいかな と 部屋に入ると 「もっと広い」と思ってたらしい 少ししてから ホントに真っ暗にしてから 愛し合った フロントの男が おたくそうなデブだったから 布団の中でしようかと思ったくらい だったけど「これなら見えないか」って それにしても さすがに三時間は少ない 「最低でも半日はないと・・・・ね」って 二人して「やっぱり旅館がいいよね」って そして 来年の私の誕生日は また「一緒にお風呂に入ろうね」と言ったけど うるさい私の事だから 今から旅館選びをしないと 間に合わなさそうだけど 面倒だからアイメイクだけ済ませて 帰り道は カレの膝枕で 目を閉じ眠ったフリをすると 温かいカレの手の平が 私の頭のてっぺんから 髪の毛の先までを優しく撫でた 包み込むような安堵感に 吸い込まれるように 本当に眠ってしまいそうになった どんな時でも包み込んでくれた あの頃と変わらない あたたかくやさしい手のひら |
|||||