「人間」菅井優児
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2002年07月20日(土) 考えるだけで痛い話

今回は過激な内容の為、以下のいづれかに該当する方はご覧にならない事をお薦めします。

心臓に疾患のある方、幼児、お年寄り、乳児、
黒板に爪を立てる音に背筋が凍る人、妊娠中の中学校教師、大和田獏、
身長150cm以下の男子、一人でプリクラ撮った事がある足助町民、亀、
もう死んでしまったテレサテン、コンビニ帰りの財津和夫・・・tbc

それ以外の方は下へお進み下さい。(結構有ります)











































「魚肉ソーセージ」

右足の親指の内側にささくれがあったので、取ろうとすると思いのほか伸びる。
伸ばしてもなかなか切れないので、反対側に引っ張った。
するとささくれは切れる事無く、プツプツと音を立てて皮膚と一緒に剥がれていく。
男はこのささくれがどこまで続くのだろうと思い、痛みを堪えながらさらに勢い
良く引っ張る。
ささくれは右足の甲を斜めに通過する形となり、外側のくるぶしから皮膚を奪っていく。
気が付くと床は男の血で既に真っ赤に染まっている。
(痛い、でもやめれない・・・)
激しい葛藤を繰り返すうちに気が付けばささくれは右脇腹を通り、
今、まさに男の右乳首を通ろうとしていた。
(いや、幾らなんでもそこは相当痛いだろう、頼む!逸れてくれ!)
男の願いが天に届いたのか、ささくれはうまい具合にカーブを描き、右乳首を
まさに首の皮一枚スレスレのところを通過していった。
ささくれは脇のところでUターンし、右手に向かおうとしている。
そして右手親指の内側にはささくれが。
(わかった!このささくれは右手親指のささくれに向かっているんだ!!)
そうと分かると男は右手親指のささくれを裂き始めた。
砂場の山にトンネルを掘る時にある程度までいったら、反対側から掘って誘導するあれである。
(もうあと10センチ、あと5センチ、ゴールは目の前だ、勝利は俺の手に・・・)
男は朦朧とした意識の中でほくそえんでいた。出血が止まらないのだ。
あと1センチ。南からの使者を迎える形で飛び出した北の使者。
感動的な南北統一が実現すると思っていたその時!!!

右手の親指から来たささくれは和平を拒むかのように、右足親指から来たささくれ
を避け、明後日の方向へ向かい始めた・・・。
(何てこった!!ここがゴールではないのか!?そして右手親指から来たささくれ
 は何処へ向かうんだ・・・)
数限り無い疑問だけを残し、志半ばにして男は息を引き取った。出血多量によるショック死である。

コンビニ・スーパーなどで売っているソーセージ類を包むビニールが赤い事や中身
が取り出しやすいようにその側面にささくれめいた剥がし口があるのは男の偉業を
称えたものだと言われている。


スガイユウジ |MAILHomePage

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