バランス/「小さな兵隊」

すべてはバランス。
それを超えるからこそ美しい。

ちょっと変態な話かもしれませんが・・。

今日、私は渋谷某所である女を見た。
すごいミニスカートに生足ミュールといういでたち。
何をするでもなく、自信ありげに不敵な笑みを浮かべていた。

顔より何より目が行ったのはその「足」である。
それをみて思った事は、
「ぐはー見ちゃった」や
「ああ、夏も近いのね」や、
「ふって−足」や、
「血管見えてるよ生々しい」と言う物だった(凝視しすぎ)。

そう、彼女の足はキレイじゃなかった。
何でだろう、バランスが悪かったからか?
短いスカートから主張の強い足がガーっとでていると
もう見てらんない。
スカートやミュールとのバランスがよければ
少なくとも不快感はないと思う。

スカートの長さ、眉の形、髪形などは
特に人のスタイルを大きく左右してしまうものだよなあ。
どんな洋服を買うかとかより、
バランスを考えて着飾ろうと思ったのでした。

エイガメモ*
「小さな兵隊」仏 1960年 

監督:ジャン=リュック・ゴダール

キャスト
ブリュノ:ミシェル・シュボール
ヴェロニカ:アンナ・カリーナ

ストーリー
元逃亡兵という弱みを握られ、確固たる信念も持たぬままOAS〔アルジェリア独立を阻止するテロ組織〕に属している写真家ブリュノ。彼は友人に紹介された若い娘ヴェロニカに5秒で恋に落ちる。そして組織の罠にはまり、FLM〔アルジェリア民族解放戦線〕のロビーイストと思われるジャーナリスト、パリヴォダの暗殺を強要される。暗殺をためらい組織から二重スパイの嫌疑をかけられたブリュノは、逆にFLMの活動家に拉致監禁され拷問を受ける。

感想
陰鬱な音楽にずっと追われている感じがした。
たまにでてくる引用が、暗示的で。
そのなかで登場するヴェロニカの存在は救いみたいなものだ。
罠に次々とはめられて行く主人公に
「少しは気づけよ」と突っ込みを入れたくなってしまう。
「僕は若く愚かだった」と本人も言っている(笑)。
地味に話が展開して行くなかで、
拷問のシーンは怖い。地味なだけにリアル。

引用や言葉が綺麗でした。
「花咲く月 虫の姿を変える月 私は忘れないリラとバラとを」
「君は生者から遠ざかる死者になるために。
 死者の特権は?死者の特権は?
 2度と死なないことだ」
「思考の速さで痛みを打ち破れ」とか。

アンナカリーナが初々しくてとても魅力的です。
ふとしたしぐさが、とても可愛い。
笑顔のシーンが少ないですが、笑うとメロメロです。
特に「わからないわ」ってはにかむところ。
この可愛さを見るだけでも価値はあります!

気になったところは、
「アララ」ってフランス人も言うんですね。
日本語だと思ってた(笑)。






↑エンピツ投票ボタン

My追加




2002年04月03日(水)

日々ノオト / kica

My追加