へたくそでもいいじゃん |
芸術論の授業にでた。 これが面白いんですわ。面白いから記録しておきます。 60年代70年代音楽文化の話でした。 ヒッピー・サイケデリック・グラム・パンク。 どうしてそういう音楽ができてきたのか面白く紹介されていました。 特に興味深かったのが、 1、「音楽はできないけどやりたい気持ちがあった」 2、「なんか知らんけどやってみた」 ってやつらがとてつもないカリスマ性を発揮して 一躍時の人になってしまった例。
1の代表例はイギーポップ。 デトロイト生まれで音楽はからっきしダメ。 でもデトロイトの工場のノイズを表現し、ファンを熱狂させる。
2の代表例はセックスピストルズ。 洋服屋(グラムロックチック)を営んでいた マルコムマクラーレン(ヴィヴィアンウエストウッドの旦那)が ラモーンズという詞も演奏もダメ、3コードで演奏するバンドを見て、 「なんだ俺も出来るじゃん」とおもい、 服屋にやってきていた へなちょこ4人(スティーブジョーンズ・ジョニーロットン・グレンマトロック・ポールクック) を集めて結成された。 演奏も詞も出来ない彼らはいわゆる「ワルバンド」として有名になった。 スキャンダルを上手く利用したんだね。 さらにグレンの脱退によって 加入したシドヴィシャスがまたバンドを個性的なものにしたんだって。
演奏が下手でもなんでも、心に残ればいいんだよ。 伝えたいこと、言いたいことがあれば形にすることが一番だね。 がむしゃらに何か始めてみるのもいいかもしれない、 好きで始める、なんとなく始めることが何が悪いんだろうか。
でもさ、シドヴィシャス21歳で亡くなっただなんて早すぎ。 「シドアンドナンシー」をまた見たくなったわ。
あとここで生まれたパンクが日本に渡って 町田町蔵(現在・町田康)のINUとかがでてきたってわけね。 町田さんを世に出してくれたパンクよ、ありがとう(笑)。 そして石井聰亙監督のパンク映画(?) 『爆裂都市Burst City』につながるわけですね。
映画のジャンルらしくまとまったのでこの辺で終わり(笑)。
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2002年05月17日(金)
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