7冊目

以前にも書きましたが、ドストエフスキーにいまだにはまっています。
通勤時間にちんたらよんでいるので、まだ7冊目です。
しかもまだ3作品だからね。のろすぎ。
罪と罰、カラマーゾフの兄弟、白痴の三作品です。次は悪霊を読むつもりです。
今は白痴の下巻を読んでいます。
「白痴」にはドストエフスキーがずっと温めていた本当に描きたかった人間が描かれているそうです。
確かに公爵は純粋で美しい心を持った主人公、なのでしょうが・・・・なんか公爵は読んでいると本当に滑稽で、切なくなってしまうし、物足りない。
高慢で常に世間や自分に対して毒を吐きまくる罪と罰のラスコーリニコフや、無神論を論じながらも実は誰よりも神を信じて(恐れて)いてその事実に苦悩したイワン・フョードロヴィチのほうがずっと人間的で、美しい気がします。
これからどうなるかわからないけどね。でも結末がなんか悲劇な気がします。

なぜドストエフスキーに手を出したかと言うと、今年は名作ばかり読むことに決めたので、いきなり読みづらいものから読んでいこうと思って、手を出したらまんまとはまってしまったと言う訳です。
結構名作って読んでいないのが多いなあ。特に外国文学は今まで倦厭していたから新鮮で面白いです。

ドストエフスキーを呼んでいて、台詞中に「ひっひ!」とか、笑う人が多いのですが、ありえないよな。「フッフ」ならわかるんだけどなあ。

でも次に読むのは恐らく川上弘美さんだね。感覚で読めるから頭をほぐすにはちょうどよさそうです。
2003年07月11日(金)

日々ノオト / kica

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