私の彼女。
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| 2009年04月08日(水) |
死んでしまうということ。 |
昔、仲の良かった職場の先輩が亡くなった。 一人、自宅のトイレの前で血を吐いて倒れていたそうです。 亡くなった夜、私の携帯には4回の着信があった。 夜中の2時、2時半、3時半、最後は午前4時。 知らない番号だったし、時間が時間なので電話はでなかった。 彼の死の知らせだったと知って、手が震えた。 彼は、唯一会社の中で、私のセクシャリティーを知ってる人だった。 もう9年前になるのかな。 私は彼と家族になろうかと考えたことがあった。 人間として信頼できて、私の事を理解してくれていた。 そして、ものすごく孤独だった彼を、私なら救ってあげられるそんな気がしていた。 でも、結局、恋愛感情のない私には、彼を救うことはできなかった。 人が死ぬというのは、不思議な感覚で、突然、もうどこに行っても会えないということ、電話もできないし、声もきけなくなってしまうということ、それはただそれだけの事実のような、でも、そんな簡単なことさえもできないというとても重い事実のような気もした。 ただたんに実感がまだないというだけなのかもしれない。
一人で死んだりはして欲しくなかった。 死んでからまる1日も誰にも見つけられないような、死でなければよかったのにと思う。 幸せだったのか。 後悔はなかったのか。 最後に何を思ったのか。
死んで、頭が痛くなくなったり、疲れなくなったり、孤独を感じなくなったり、 なんでもいい、彼が死んで楽になったと思うことがあればいいなと思う。
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