僻地医療への応援歌
言わずと知れた「銀の龍の背に乗って」。
いえね、先週の土曜日にCATV引いたのよ。今更だけど、ハマってます。
有線は来てたんだけど、線だけね。で、工事が済んでようやく中島みゆきの曲、歌詞付きでビデオクリップが見れたの。いやぁ、歌詞いいねぇ。正に応援歌。「Dr.コトー」ファンとしては言う事無しですよ。
実はねオレ、僻地で生まれたの。今でこそ住宅地で街中まで車で数十分だけどね。当時は道は悪いし交通手段は路線バス、という海辺の小さな集落? だったわけ。で、2歳位の時防波堤から落ちまして、オレ様後ろ頭を数針縫う怪我をしました。頭だけに大出血! 母ちゃんパニック!
テレビじゃないけど自転車で診療所へ運ばれたオレ。
運が良い事にこの僻地には工場に併設された診療所があったのだ。工場さまさま。父ちゃんはココのボイラー技師だったしね。というわけで、オレは助かったのであった。
でもね、大した機材がある訳じゃないから疑わしい場合は町の病院での検査を勧めてたの。
実は父ちゃん検査に引っかかって町の病院へ行ったの。
診断は「腎臓炎」だったけか? とにかく「腎臓」が悪いって事になったの。
それから数週間した夏の真っ盛りの日、オレと父ちゃんと父ちゃんの友達と釣りに出かけた。小船を出して。でも1時間もたたない内に父ちゃんが腹痛を訴え、救急車で町の総合病院へ運ばれた。
緊急手術が始まった。今でも麻酔が効かないまま開腹手術した父ちゃんの声を覚えてる。
結果から言うと、悪いのは「腎臓」じゃなくて「肝臓」だったってこと。ココの主治医の誤診だった。父ちゃんは緊急手術でまず背中を着られ「腎臓」の手術を受けた。開けた医者は驚いた。とても綺麗な「腎臓」がそこにあったから。慌てて体をひっくり返し「肝臓」の手術へ切り替えたそうだ。でも、「肝臓」は開いて見ただけ。当時の医療ではどうしようもない「癌」が確認されたから。小豆粒大の腫瘍が三つあったそうだ。父ちゃんはその年に死んじゃった。
今で言うと「医療過誤」で「医療ミス」なんだけど。どーよ? 訴えるなんて当時考えもしなかったんだろうね。
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オチを付けるとですね、この主治医この後、開業しまして、ギャンブルに手を出しまして、身を崩しました。
神様っているもんですね。
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2003年09月08日(月)
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