│←むこうガワにあるもの。→│
パソコンが壊れてしまって、狭い部屋を占領し ただの場所をとる薄っぺらい奇妙なガラクタになってしまった。 キーボードのどのキーを叩いても電源の林檎みたいなマークを押しても 富士通とWindowsという文字の出る以外、応答なし、 向こう側は暗い。 誰も居ないような気がしている。 こんなにパソコンがつまらない物になるのは、生まれて初めてである。
そうして、 私には、一気に、「家に居る意味」が無くなった。 冷蔵庫の中の苺は、薄緑色のカビの掛け布団を羽織って、少し温かそうだ。 犬を閉じ込めてミルクを与えても、甘える犬が憎くて、 白猫は、偶にしか姿を現さない私の膝上に乗って、 フトモモをそのとげとげしい舌と、やけに柔らかい肉球で刺激する。
なにはともあれ、出産予定日まであとわずか。 (ホントは今日産みたかった。) 兆候はこれと言ってないけれど、胎動が強くなるとともに陣痛の痛みというのが どういうものか分かってきた。ような気がする。 陣痛なんてまだまだこんなもんじゃないだろうな・・・という感覚はある。 死んだりしないから大丈夫だろう。 少なくとも痛みは、二日以内で終わる。
誰かが消滅したように、 私も、このままネットから消え去っていくのかもしれない。恐怖。
ヤプースの日記で事足りる私の日常や文章力。 投票なんて要らないと誰かが叫んだのだろう。 でもこうして突如、現れてエンピツに書くのは、 忘れないで欲しいという淡い願望と、投票があればもっと観てもらえるという欲望が 寒い季節になると美味しくなる・あのチョコレートのように折り重なっている。 善いか悪いかは別として、パソコンの前に座る・この行動の全ては、 「自分の為」なのだろう。 それに、 薄っぺらい画面の中だけの関係であっても、途切れてしまうと物寂しい。 一人で画面に向かう・そんな姿でも、 私はパソコンの中で起こっている出来事を楽しんでいた。 さびしい。
氷をバリバリ食べる。果てがない。
三年間つけられるディズニーの育児日記を買ってもらった。 もちろん手書き。 パソコンの中の世界とは離れたくないけれど、 のめり込みたくはないもの。
ショッピングへ行くと、 手の甲に素晴らしいあざができて、覚醒剤やってるアヤシイ人間みたいにみられる。 左手が悪いだとか、注射針が悪いだとか、もう言い飽きた。 ただ言えるのは、悪いのは誰か分からない。 警察のお世話にはなってはいけないのだと私は思う。
今は、 元気な赤ちゃんを産んで、幸せに育てたい。 気分が優れる御方は、せめて生暖かく見守っていてください。§2004年10月10日(日)§ |