森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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2002年08月11日(日) 熱帯和太鼓ジャングル

今日は、ミュージカル「太平洋序曲」ワシントンD.C.公演で使う和太鼓を選定するため、浅草の御輿・太鼓・鳴物・仏壇屋さん「岡田屋布施」に初潜入。国立大劇場小劇場・歌舞伎座・明治座・新橋演舞場などにも楽器を納入していらっしゃる老舗です。

http://www.tohshukyo.or.jp/members/mem040.html

大学に入る前からお世話になっている打楽器専門店「ジャパン・パーカッション・センター」(森岡万貴は、マレット類は全部ココで買っています)の斜め前にドーーンとそびえ立つ「岡田屋布施」ビルは、いつも気になってはいたのですが、明らかに「老舗でござりまする」というオーラを放っていて、何だか私みたいな小僧が足を踏み入れちゃいけないような気がしておった次第で。

今日は新国立劇場の制作、舞台監督さんとご一緒に。
ドトールのアイスラテを片手に仏壇仏具の間をウロチョロする森岡万貴は、明らかに浮いていました。ごめんなさい。

ご主人の引率で、「暖房が効いてます。」という倉庫へ。
なるほど。けっこうな熱帯で。

汗まみれになりつつ、楽器ジャングルの中からイイ音のする大太鼓、締太鼓、バチを選定。
不運にも私に目を付けられてしまった優秀な楽器たちは、早速明日には海を渡るのであります。
かわいそうに、これから想像を絶する過酷な温度変化に耐えなくてはなりません。
太鼓の皮は、もちろん本皮。アメリカでの張り直しは不可能です。
皮が破れなくても、気温・湿度の違いで、音色は全然違ってきます。全く鳴らなくなることも珍しいことではありません。

この楽器たちとワシントンで再会した時に、今となるべく同じ響きを死守していてくれることだけを願い、岡田屋さんをあとにしたのでした。


maki morioka |HomePage

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