森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
INDEX|previous|next
金木犀の香り。 うろこ雲。 済んだ空気。 高い空。 明るい星。 下弦の月。
すっかり秋ですね。
この時期の空ほど美しいものを、私は知らない。 東京の空だって、まだまだ捨てたもんじゃないですよね。
でもね、不思議なことに、家の2階のベランダからだとくっきり見えてる星々が、階段を下りると殆ど見えなくなるんですよね。ほんと、不思議なくらい。
周りがちょっと明るいと、すぐ見えなくなっちゃう。
だから、私のベランダは、星を見る特等席なのです。 さっきも、コーヒーと和菓子(しか無かったので。。。)持ってベランダに出て、1人でお月見してました。
数年前に、北海道・富良野に行ったんです。 星が、嘘みたいにいっぱい出てて、流れ星なんて、わざわざ探さなくても、ずうっとビュンビュン流れてて、、、。
夜中に1人で毛布を持って宿を抜け出して、草原に寝っころがって星を見てたんですよ。
そしたら、いつのまにか寝ちゃって。。。
でね、そのあたりって、「熊」が出るんですよ。気を付けるように言われてたんです。
ツンッ・・ツンツンッ・・・
っていう感覚でハッと目が覚めた。 辺りはすっかり闇。 どれくらい寝ちゃってたんだろう? 何かが、私の太ももあたりを軽く小突いている。
(うそっ、、もしかして、ク、、クマ!?!?!やば、、、)
こういうときは、、えっと、、死んだフリ!?だっけ!?
私が凍り付いている間も、 ツンッ・・ツンツンッ・・・
って。
だんだん闇に目が慣れてきて、おそるおそる、息を殺してソーッと見ると、、、、
キ
・ ・
タ キ ツ ネ
さんだったんですよ。 ちっちゃい目で、ジーーーーッと私を見てるの。
「そんなところで寝ちゃ、あぶないよ。」
って言ってるみたいに見えた。もちろん言ってないけどね。
「宿まで送ってってあげるよ。」
でね、本当に、宿まで送ってってくれたんです。 立ち止まったり振り返ったりしながら、私の数歩先を、常に一定の距離を保ってトコトコ歩いて。
宿の明りが見えたら、どこかへ消えちゃった。
夢見てたのかしら?って思ったけど、毛布は夜露に濡れてるし、体は冷えてるし、、。
これね、絵本みたいなホントの話なんですよ。 ロマンチックでしょ!?
いつか、コンサートのMCで話したことがあったけ。 何年前だっけ、、、? 4年、、、? あれから私、唄うようになって、弾き語りライブをやるようになって、何十曲、書いたんだろう。
いつも想うんです。 悠久の空の下で、ちっちゃな微生物みたいなアタシが4年、ジタバタもがいて音楽つくって、、、いったいそれに何の意味があったんだろう。
でも、
こうしてこの日記を読んでくれている、アナタと出逢いました。
昼間だって、月や星は変わらず、空に輝いてるんですよね。 見えてないだけで。 「そこにずっとあっても、見えないものがある 見えないときも信じて待っていられるだろうか」 from 『Watermark』
|