青春の思ひで。
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ほんとうに一瞬だった。 自分でも、意外なくらいにあっけなかった。
最初に走ったのは白い筋。 例えば、爪で強くひっかいたらできるような白い筋。
あれ? こんなもの?
でも、覚悟としては。 何にもなくて。 あのカチカチという音が好きで。 ダークになると、思わず握ってしまう。 さっきも。
カチカチ。 カチカチチチチ。
もちろん、それだけのつもりだったのに。
悲しい電波の向こうから発せられた言葉に。 (その「言葉」をすでにはっきり覚えてないのに) 右手が空を斬った。
音もしなかった。
あれ? こんなもの?
勢いはあったと思ったけど。 実際、筋は2センチ程度。
リピーターの気持ちが一瞬わかった。
だけど。 やっぱり滲み出てきて。
赤い。
だから電話を切った。
ティッシュを探って。 押し当てた。
はじめての。 自傷行為。 手首じゃないから。 リストカットじゃない。
だんだん怖くなった。 たかだか2センチの傷なのに。 血が止まらない。 赤く染まるティッシュに。 恍惚と恐怖でからだが震える。
カチカチと。
あの鉄じゃなくて。 あたしの歯が音を立てた。
痛い、です。
ほんの2センチだけど、内部にえぐれてるのがわかる。
今は、まだきれいです。 傷。
肉の色と鮮血の色。 少量だから、美しい。
怖いです。 自分が。 怖いです。
ごめんなさい。 ごめんなさい。 ごめんなさい。
かすり傷なのに。 取り返しのつかないことをしてしまったようです。
包帯とテープと滅菌パッドの残りがあったので。 手当、らしいものをしてみた。 消毒しなくて平気だろうか? でも、手元に消毒薬はない。 夜中なので、外出も出来ない。
傷を作った刃で。 傷を守る包帯を切る。
嗚呼。 何て矛盾。 嘲笑。
包帯をぐるぐる巻いてみた。 ぐるぐる。 ずれるし、大げさなのですぐに外した。
愚かだと。 思っていたのに。 「リストカッター」なんて。 ばかげた言葉だと。
自殺なんて。 自ら神の国を放棄すること。
痛い。 痛い。
何度刃物を自分に向けただろう。
はじめては。 いじめられていた小学5年生のとき。 教室で。 朝のホームルームの時間にこっそり机の下で刃を腹に当てた。 スカートのウエスト部分のごついところに当たって。 それで、終わった。
最近だと。 相棒から絶縁宣言された2月冬。 キッチンの包丁を握り締めた。 たぶん物凄い形相で見つめていたと思う。 両手で握って。 顔の高さまで持ち上げた。 だけど、それだけ。
さっきは。 片手で持ってたカッターナイフを。 カチカチと。 遊びのように鳴らしてて。 「ごっこ」のように。 カチカチ。 キスをした。 これは「遊び」 「儀式ごっこ」 それだけ、のはずだった。 だけど。 言葉を聞いた瞬間に。 何の迷いもためらいもなく。 振り下ろしてしまった。
音もなく。 当然、悲鳴なんかまったくなく。 とても静かに。
嶽本野ばらのHPで、彼の語った言葉を抜粋する。
リストカットを止めなさいと野ばらはいえません。 それをすることにより、精神のバランスを保てるなら それも仕方ないのだと思うのです。 でもね、「ツインズ」でも書きましたが それは疑似自殺。そして自殺は全て疑似自殺なのです。 で、幸か不幸か、タイミングがズレた時に 命は本当に絶たれてしまう。 だからリストカットはとてもリスキーなものなのです。
あたしは。 今。 自殺をしようとしたのだろうか?
過去。 あんなにも。 悩んで苦しんで。 それでもやらなかった「自殺」を。 今。 何も思わずに。 痒いところを掻くように。 さらりと。
痛いです。 怖いです。 でも。 少しだけ。 うっとりしてしまいました。 わかってます。 くだらない自己陶酔です。
愚かだと。 弱いのだと。 卑怯なのだと。
認めてください。 あたしはそういう存在です。 そんなあたしを認めてください。
弱さは。 許されないのですか。 弱いものは強くなろうとしなければ。 許されないのですか。
ありのまま、は許されないのですか。
ごめんなさい。 激しく矛盾しています。
ほんとうに怖かったのです。
だけど。 怖いけれど。 こんな真夜中。 誰にも「助けて」って言えません。 だって。 傷自体は2センチ。 3日もすれば治るんじゃないかと。
強くなりたいです。 だけど。 強さがすべてですか?
これも言い訳。 あれも言い訳。 全部、あたしの逃げなんですね。
醜いからだにまた一つ。 醜いものを作ってしまいました。
ごめんなさい。 ごめんなさい。 何度でも懺悔します。 ほんとうにごめんなさい。
「自殺」は。 あたしが最も憎んでいた行為の一つ。
ごめんなさい。 ごめんなさい。
怖かったです。 怖かったです。
もう。 二度としません。 したくないんです。
† ここにこれを残すことを。 許して下さい。 ごめんね。 いつもいつも。 怖い思いをさせて。 でも。 誰にも言えない「助けて」を。 せめてここに吐き出させてください。 ほんとうは。 「助けて」なんて言っちゃいけないのよね。 ひとにそれを求めてはダメなんだよね。 自分で乗り越えないとダメなんだよね。 頭ではわかってる。 だけど。
生きてます。 大丈夫。 こんなときに頭の中の氷川きよしは歌手業を休業して隠遁しちゃったよ。
生きてます。 死にません。 今は。 絶対に。
少し吐き出して。 楽にさせてください。
ごめんなさい。
レスが少し溜まってるけど。 当分出来そうにないです。
ごめんなさい。 ごめんなさい。 ごめんなさい。
強くなりたいです。
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