青春の思ひで。
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ここから先は余生です。
何を見ても過去を思い出すので。 あたしはこれから過去に生きるのです。
余生だけれど。 今までよりも強く人間らしく健康的に生きていこうと思います。
わらをもすがる気持ちで。 ありえはしない夢だけに希望の光を見て。 余生を生きていきます。
もう一度生きたい。
言葉は限りなく無力で。 嘘だらけです。
これから言葉を綴って生きていきます。 言葉は過去になります。
すべてが過去形で。 未来など訪れません。 現在さえも過去です。
たったひとりだけど。 嘘にはしないよ。 強くなるよ。 守れなかったけど。 守りたかったけど。
絶対に後悔させてやる。 あたしほどの女を手放したことを。 そう言える女になる。
絶対に後悔はさせない。 一瞬でも愛したことを。 後悔するような恥ずかしい女にはならない。 恥ずかしい生き方は絶対にしないよ。
ありえない夢だけが余生を送る唯一の希望。
強く生きるよ。 ひとりだけど。 ひとりだから。
ほんとうは。 不安なんだけど。 どうやって生きていけばいいかわからないよ。 「ちゃんとするんだよ」 言わないで欲しい。 あたしがどうなってもいいのなら。
たくさんたくさんあたしも苦しんだけど。 たくさんたくさんあなたも苦しんでたことに。 気付いてあげられなくてごめんね。
最後の最後まで振り回して。 最後の最後まで迷惑をかけて。 最後の最後に嘘を吐きました。
「今度は……」
嘘。 嘘。 あたし以外の誰かとの「今度」を認めるつもりなんてない。 そんなものはありえない。
言わなければよかった。 「ありがとう」 認めたくないのに。 認めたくないのに。
自分で言った「ありがとう」が。 あなたとあたしを終わらせたのですね。
すべてがあなたに繋がります。 だから世界は過去形で。
幸福でした。 幸福でした。 否。 幸福です。 これ以上の不幸なんてありえないけれど。 あれ以上の幸福もありえないから。
すべてのものにあなたとの残像を見て。 すべての音にあなたの幻聴を聞いて。 すべてからあなたの残り香を感じよう。
ああ。 そうしたら生きていけるような気がするよ。
ほんとうに。 ほんとうに。 恥ずかしい生き方はしないよ。 あなたの恥にはならないよ。 そして、今度こそ。
永遠は終わりました。 「信じていない」と嘯きながら。 愚かにも信じていた「永遠」。
ここは「永遠の果て」です。
あたしはここで生きていきます。 過去形になった世界を眺めて。 言葉を紡ぎながら。 ひとりでも。 強く。強く。強く。
無力だけれど。 言葉はすべてたったひとりのためです。
ほんとうは瞬間のあなたを忘れるときが来るのもわかってる。 だけど。 あたしがここに立っていられる限界まで。 あなたの名前を唱えながら。 呪文をずっと囁きます。 「愛してる」 忘れないように。 忘れないように。
もしも、あなたが道に迷ったら。 何も考えずにあたしのところに来ればいい。 もしも、あなたがあたしをまた見てくれるなら。 すべて忘れてあたしのところに来て欲しい。
強くなるよ。
今度こそ今度こそ。 あなたを守れるように。
ねぇ。 いつか戻っておいで。 前とは違うあたしがあなたを出迎えるから。
そうしたら。 今度こそ。 途切れてしまった「永遠」の続きを。 ふたりで紡ぎましょう。 ねぇ。
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