青春の思ひで。

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2004年04月01日(木) 春が憂鬱な足音と共にやってきた。

駅へと歩く君と擦れ違った。

あたしは車の中。

隣にはハンドルを握る恋人。


似合わない黒髪で。
人生をやりなおすつもりなんだろうか。


あたしは恋人を騙して、自由に生きる許可を貰い。

それでも罪悪感を抱きながら、君のことを考える。

恋とか愛とか、そんな優しく暖かな気持ちではない。

もっと淋しい気持ち。淋しくて哀しくて切実な気持ち。


もう君は、断酒宣言を守れていないと聞いて、ほっとしたんだ。
昼間から、テキーラを煽っていると聞いて「ばかだね」と嘲笑しながらも、ほっとしたんだ。


もう春だよ。
君の希望を砕いたのは何年前の春?


もう春だよ。
淋しいね。
淋しいね。
淋しいね。


君の言うとおり。


それでも、生きていこうとするんだ。
それでも、生きていけると言うんだ。


全部、夢だから。


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

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