青春の思ひで。
DiaryINDEX|past|will
前略プロフィール
|ゲストブック
|永久少女天然色夢絵巻
|kitchen & closet
|MAIL
2004年10月23日(土) |
TEAR'S LIBERATION |
どうにか無事、試験終了いたしました。
解 放 ! フ リ ー ダ ム ! 俺 は 自 由 だ ! (今日のタイトルはそんな気持ち。アチラの方々のアレとは直接は関係御座いません。悪しからず・笑)
って言っても、もうすでにそんなに自由になれるわけじゃないんですけどね。 とりあえず、毎日毎日英語の辞書を持って歩くことからは解放される。 うぅ。
まず、英語の試験があって、専門科目の試験があって、お昼休憩挟んで面接なわけですが。
この大事な日に、超ぎりぎりの到着。 もう、どうだろう、あたし……。 理由はあるんですけどね。くだらない理由が。
面接があるので、いくら院試と言えども、いくら内部と言えども、一応スーツを着て行かねばならないだろうなぁ、と思っていたんですよ。 でも、あたしはものすっごく肌色ストッキングが嫌いで(柄ストッキングは大好きなんだけど。網タイツとか)。 だったら、せめて無地の黒ストッキングにしようと思って、前日買ったんですよね、わざわざ。
で、朝、それを履こうとしたら、なんかものすごいきついの。 伸びが悪いと言うのか何と言うのか。 何かよく知らないけれど、引き締め効果とやらがあるのを買っちゃったので。 下の方は伸びずに、股下だけやたらべろーんと伸びてて、これはまずいと思って、下の方の生地を寄せ上げ寄せ上げ四苦八苦していたらですね。 買ったばかりのストッキングをビッっとやっちゃいまして。 それで、慌てて脱いだり履きなおしたりしていたら結構な時間のロスが……。 結局、黒のストッキング生地っぽいハイソックスを履いて行ったわけですが。 わざわざ気合入れてストッキングなんか買わなければよかった。
ので、ぎりぎりに到着したので、英単語もほぼ見直す間もなく英語の試験。 ……どう見てもうちの先生の出題。 てゆーか、社会学用語が全く出てこないのはこれいかに。 英語は、直前まで、辞書がないと長文が訳せなかったので、本気で(誇張でもなんでもなく)2、3行しか訳せなかったらどうしようかと思っていたんですけど。 過去問を5年分、辞書使って解き終えて、それから同じ分量くらいの某一流国立大の問題を辞書無しで解いてみたら、意外と解けたんですよ。もちろんわからない単語はいくつもあったけれど。 本番でも、そんな感じで、わからない単語はありつつも、時間内に全訳できました(ところどころ長嶋さん語だけど)。 でも、ある意味メイクミラクル状態。 英文との相性が良かったんだろうな、と思います。 予備校で英文解いているときもものすごく相性に影響されるので(社会学系英文だったらそこそこ点が取れるけど、福祉や法学、政治、経済系の英文だとモチベーションは下がるし、点も出ない)。
専門科目前に30分の休憩。 もちろん専門のためのテキストを見直す。 今まで読んでいた基礎や理論の本じゃなく、公務員試験対策用問題集。 予備校の先生からお借りしたんだけど。 これが結構意外にいい感じで。 基礎の基礎をコンパクトに、図解しながらまとめてあるの。 なるほどなぁ、と思いました。 公務員試験対策用、なかなかあなどれないぜ。
そして、専門科目。
あの、聞きたいんですけど。 もしかして。 先生、あたしの日記見てるんですか!? いや、99%の確率でそれはありえないと思いはするんですけど。 で、で、で、でも。だったら、あの出題は。あたし、神!? も、もし先生ご覧になっていたら、教えてください。お願いします。なんなら掲示板に書き込んでくださってもいいんで(死)。 まきちゃんに見つかってもかろうじて生きていけるけど、先生に見られていたら……(絶句)。
と、疑いたくなるのも無理はないですよ。 だって、あれほどこの日記でぐちゃぐちゃ言ってた「コミュニティ」と「アソシエーション」について出題されているんだから! ヤマカケしたつもりはないのに、ビンゴ。
後の問題も、休憩時間に見てたところがいくつも出てきてあたし的にはかなりラッキーでした。 あ、でも、社会調査に関しては、不得手なので勉強しなければと思いつつ(ほぼ100%出題されるのわかっているのに)、怠っていた所為でかなり基本的な問題が出てきてもテキトーなことしか書けず。意味も知らない用語を書いちゃったり。
基礎学力は、まぁそんな感じだったけれど、論述はやられた。 書いてて、つまんないこと書いてるなぁ、と思った。 高校生の小論文レベルだったかもしれない。 でも、過去問見たら全く何も書けない年もあったので、文字数ちゃんと書けただけでもラッキーな出題だったのかな。
開始30分ぐらいからトイレに行きたくなって。 普段、トイレの回数が1日2回とか異様に少ないひとなので(かなり問題あるけど)、朝トイレ行ってまさかこんなに早く行きたくなるとは思いもしなかったので休憩中にもトイレは行ってなく。 でも、急に寒くなったし、緊張してるんだから、トイレ行っておけばよかった、と後悔。 専門の時間の半分はトイレのことを考えてました。 残り時間30分になると、退出ができるんだけど、しかもあたしはとりあえず解き終わっていたのだけれど、何故かこういう時に途中退出できないひとなのです。 よっぽど自信あるときは別だけど。 ちょっとでも自信がなかったら、これ以上何も思いつかなくても最後まで退出できないタイプ。 そんなわけで、トイレ行きたいっていうのに、ずっと我慢しながら、答案を見つめてました。
お昼休憩なので、隣の教室で受験していた経済のすぎうらくんに会いに。 後期で一緒に受ける授業の対策など話しつつ、お昼御飯を買いに。 お弁当を選んでレジにならんだときに猛烈な予感がして、鞄の中を確認する。 財 布 忘 れ た ! 化粧ポーチ入れるなら、財布を入れなさい、あたし……。 あつかましくもすぎうらくんに買っていただきました。 天気がそこそこ良かったので、外ですぎうらくんとお弁当をつつきながら、午前のお互いの成果などを。 経済の受験は、日本人はすぎうらくんただひとりだそうで、つまり英語の問題はすぎうらくんのためだけに用意された問題で。 しかも、すぎうらくんとこも自分の指導教官から出題された問題らしくて。 それって、気まずいよね、みたいな。
面接開始20分くらい前に控え室へ。 直後からものすごくお腹が痛くなる。 なんだ、これ。 いわゆる「胃が痛い」というやつか?だとしたら、あたしの胃ってものすごい下の方……。胃下垂。。。 風邪も完治してなかったので、ごほごほときりきりで気持ち悪くなってトイレに行って、おえっと。 吐瀉がとても苦手なので、当然吐いたりはできないんですが。 とりあえず、トイレなら遠慮なくおえっと言えるので。 お腹は弱い方だけど(ストレスでよくお腹を壊す)、そのときは大抵腸の方に来て、ぐるぐるとした痛みなんだけど、こんなきりきりと痛むのは久しぶり。 そこで痛みの分類とか考えれたからまだ余裕があったんだろうけど(きりきり型とぐるぐる型とずきずき型とどきどき型とどくどく型・笑)。 緊張が痛みで表現されていた感じ。
以前にも書いた通り、受験番号の関係で面接は1番でした。 先生に、「じゃ、瞳冴さんから」って言われて、控え室から、面接室まで歩く。 その直前までは痛みで、すごいだめな表情してたけど、自分でもすっと切り替わるのがわかった。 いよいよ、ドアを開けるんだと思ったそのとき、先生がちょっと待ってという風に手を出した。 なんだろう、と思っていたら、「緊張しないで」と言われました。 ときめいた。 (先生が見てるかもしれないと1%くらい疑っているのにこんなことを書くのはどうだろう) もうここ数年ないくらいときめいた。 実際にそのときは、すぐドアを開けて入室しなければならなかったので、あまり色々思う暇もなかったけれど。 後から考えると、ものすごいときめきと、ぶわっと涙が込み上げるような感情が。
面接は、3人の先生方と。 一番長老的立場の先生が正面に。 両脇をあたしの先生とまだとても若い先生で。 (それにしても改組していてよかった。改組前だと8人を相手にしなければならないところだった) 内容は……割とぐだぐだ(笑)。 「試験の出来はどうでしたか?」と聞かれたので。 「ここは勉強していたので、よかったんですけど、これは勉強不足で曖昧なことしか書けませんでした」とか。 「論述は平凡なことしか書けませんでしたが、その中でも勉強した社会学的概念を取り入れるようにしました(それをこじつけとひとは呼ぶ)」とか。 自分ダメだしをしていたら、正面の先生から。 「あぁ、明確によくわかってらっしゃる(にっこり)」と言われました。 やっぱり、ダメなんか! 後ももうぐだぐだ(笑)。 あたしもこんな言葉遣いでいいのか、というくらいぐだぐだ(いや、よくない)。 あたしの先生から「松山には帰らないの(にやり)?」と聞かれて、「帰りたくありません!」と即答したり(先生のいぢわる)。 終いには、正面の先生に「まぁ、瞳冴さんのお人柄とかは瞳冴さんの先生がよくご存知でしょうから(にっこり)」と締めくくられてしまい。 ……先生、ご存知ですか。実は教え子がこんな変態でストーカーまがいだということ(死)。
このぐだぐだ感は「入れてやるし、内部だから特に聞くことないよ」のぐだぐだか、「いや、どうせ落とすから面接してもね」のぐだぐだか。 悩むところです。
結果として、危惧していた事態は避けられました。 一応、全部解けたし。 先生の顔に泥を塗った、なんてことはない、と思いたい。 でも、やはり過去の傾向と比べると簡単な部類に入る問題だったので、みんなできているだろうな。 後は相対評価か。 でも、ほっ、とした。 よかった。 あんまりみっともないことにならなくてよかった。
この数ヶ月ずっと頑張ってこれたのは、先生の存在があったからこそです。 折角2年も教わってきたのに、何も自分の中に根付いていない認識から。 先生の研究を知れば知るほど、興味深く。 一言で言ってもう虜。 先生の研究と、先生という人間に。 もし、本気で研究がしたいなら外部を受けた方がよかったのは明白(それこそ東大とか。受かるわけないけど)。 でも、今の段階で、先生以上に教えを乞いたいひとなどいない。 先生の弟子になりたい。先生に認められたい。先生に恥を掻かせたくない。 その気持ちだけで、今日を乗り切ることができました。 愛のためにあたしは頑張ったよ。 (だから、先生が見ているかもしれな以下略)
帰ってきた途端、風邪激悪化。 咳だけだったのが、鼻水とくしゃみが再発。 しかもどうやら熱があるっぽい。
ので、開放感に浸って遊ぶわけにも行かずベッドに入ってました。
ぼーっとしていたら、ゆらゆら。 えっ!?と思って起き上がってみると、ゆらゆらはぐらぐらに。 しかも長い。 慌てて、テレビを3日ぶりにつけ、NHKに。 すぐさま報道特番に切り替わるNHK。 最近は地震のたびにすぐNHKをつけるので、なんだか異常にNHK率が高いです。 だって、普段テレビ見ないし。 でも、「新選組!」と「不思議の海のナディア」は毎週見てるし(ヲタめ)。 時々「名探偵ポワロとマープル」も見てるし。 でも、受信料払ってません。ごめんなさい。
地震の震源地は新潟と報道されて、さっと血の気が引く。 ちょうどあの中越地方に実家のあるお友達が2人もいるのだ。 メィルで「実家、大丈夫!?」と聞くのも躊躇われるほどの大きな被害。 東京にいて、3度大きな地震を感じました。 3度目には、怖くて泣いてた。 東京にいるあたしがそんななのだから、震源地近くの人々の恐怖は計り知れない。
何もできない卑小なあたし。 もどかしさ。 でも、結局もどかしいと思うのみで行動には移せない。 所詮、傍観者の立場しか選べない自分が嫌だ。
阪神大震災のとき、幼かったけれど何かできることはないだろうかと考えた。 トルコだったか中東だか近東だかで大きな地震が起こったとき、あたしは高校受験生で、受験勉強なんかするより、トルコに行って穴掘りした方がよっぽど誰かの役に立つ、とか逃避の対象にしてしまったりして。 風邪さえひいてなければ、体力がもっとあったら、卒論さえなければ、ボランティアにでも行くのに、なんて欺瞞だ。
何者にもなれない、ということをもう結構前から自覚している。 だったら、せめて誰かの役に立ちたいと思う。 でも、今の状況を放棄することができないほどに、あたしは「誰かのための誰かの役に立つあたし」よりも「あたしのための何者にもなれないあたし」が好きなんだ。
最終的には、どこぞの国の教会でクッキーでも焼いて暮らしましょうかね。 (>私信 朱瑠さん、どこの教会だったっけ。海馬のアレ)
一刻も早い、ありふれた日々を。
|