青春の思ひで。
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「一つくらいは賭けに勝たなきゃいけない」という台詞が見たくてバイブルをめくる。最終巻。
そして、(周囲のひとの好意と善意と同情の末に)一つ賭けに勝ってしまったグレアムはこれからも生き続けなければならないのか、という初めての思いに出逢う。 善意が一体なんだというのだ。 死にたがっているグレアムを生かしておくためのエゴでしかない。 あの賭けに勝たせることが、周りの彼への愛だったのだけれど、むしろ負けてしまうことの方がグレアムにとって救いじゃなかったのか。 でも、それでも、なお生きていろ、と。 一つくらいは希望があるから、生きていけ、と。 たった一つしか希望がないというのに。
そして、また。 結局、あの決意の目は一体どこへ向けられていたのかわからないまま。
もう8年を過ぎた。
まだ、彼を救えない。
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