酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2002年10月17日(木) ライン

 この作品は、1990年に講談社ノベルスから『パソコン通信殺人事件』として刊行されたものを、文庫化にあたり改題し、大幅加筆修正したそうです。
 今から10年以上前の電脳社会の問題は漏れ聞いていました。その当時を反映した物語です。主人公の薫は、夜な夜なチャットにはまり、仮想世界でモテモテアイドルに変身します。仮想世界と現実の世界が交錯したときに起きてしまう事件は。
 うーん、ほんの一昔前のことですが、実際あったような事件なのでしょうね。今でこそみんな慎重だし、マナーもありますが。
 こういう下手をすると匿名で済んでしまう世界だからこそ、礼節を重んじたいと思います。文はひとなり、ですよね。つくづく。

『ライン』 1997.11.15. 乃南アサ 講談社文庫



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