酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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昭和四十五年の春、北九州に住む母と僕のもとへ、母の父親‘てこじい’がころがりこんでくる。 この‘てこじい’波乱万丈に流れ流れて生きてきた男。母親は、複雑で特別な愛情を‘てこじい’に注いでいることが僕にもわかる。‘てこじい’や母の生きてきた時代を垣間見、‘てこじい’を母とともに見送るまでの物語。
『夏の庭』で私を感動させてくださった湯本香樹実さんがどんな物語を書かれたのか興味津々で読ませていただきました。淡々と語られる親子の肉親の情愛なのでしょうねー。不思議な音楽が流れている気がしながら読みました。
『西日の町』 2002.9.15. 湯本香樹実 文藝春秋
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