酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年10月02日(日) 『弓削是雄全集 鬼』 高橋克彦

 陰陽寮(おんみょうりょう)は、占い・天文・漏刻・暦の編纂を担当する内裏の機関のひとつ。市中警備はもとより、盗賊の捕縛、殺人の詮議はいずれも検非違使庁の務めであるのだが、鬼の存在が信じられていた時代、まともとは思えぬ死骸や出来事が生ずると、その解明は専ら陰陽寮に委ねられた。陰陽師として人々から信頼を得ていた弓削是雄は、仲間たちとともに様々な鬼と対決する・・・

 陰陽師と言えば、安倍晴明が代名詞のようになっていますが、高橋克彦さんは弓削是雄という陰陽師に目をつけられました。弓削是雄が鬼と関わるうちに次々とユニークな仲間たちが増えていくところも読みどころv この『弓削是雄全集 鬼』は、異なった出版社から出ていたものをひとつに纏めるという力技で生まれた豪華版。そしてこれに止まらず、まだまだ是雄の活躍は続いていきそうです。
 しかし・・・鬼や妖しの恐ろしさよりも人間の欲や業の深さの方がおぞましく感じられるのですよね。

「いつの世でも人は鬼より怖い。儂らは鬼を相手にしている方が気楽に生きていかれる」 

『弓削是雄全集 鬼』 2005.8.10. 高橋克彦 講談社



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