親戚から譲り受けた古い紅い箪笥。留め金具は蝶の形を施されているが、小抽斗の一方の留め金具だけは蝙蝠だった。この抽斗から様々な不思議が現れる・・・ 仲の良い姉弟が自然と不思議に巻き込まれる。静かな雨の日に不思議で優しい心持になるような物語たち。これはなかなかステキだなぁ。彼女の家に似合う箪笥。こういうココロ優しき人々ならではの不思議なんだろうなぁ。 コハクはこうやってタマシイを吸い寄せるんだって。・・・・・タマシイだけでも連れて帰れたら、いいよねえ。『箪笥のなか』 2005.9.5. 長野まゆみ 講談社