酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年03月27日(月) 『猫目堂』 水名月けい

 とある山奥の小さなバス亭の近くに猫目堂と言う喫茶店がある。看板には『あなたの探しているものがきっと見つかります。どうぞお気軽にお入りください』と。そこを訪ねるお客さんたちは何かに惑い何かを喪失した人生の迷い子たちばかり。でも猫目堂の扉を開けてみたら・・・

 なんと言うか、宮沢賢治を思います。不思議でセピアカラーで残酷で厳しくて優しくて・・・ああ私も猫目堂に行ってみたいなぁ。しみじみココロに優しい物語です。この物語は作者の水名月けいさんがネット上で公開されていた物語を纏めたそうです。すごいですよね。こういう確かな力を持つ物語はキチンと世に出てくるのですもの。そんなことにも感動しました。装丁に惹かれて大当たりでした。オススメです。

「いいえ。人生をやり直すのなんて、本当はとても簡単よ。間違えたと思ったら、そこからまたやり直せば良いだけのことだもの」

『猫目堂』 2006.3.15. 水名月けい 文芸社



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