酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年04月06日(木) |
『25時のイヴたち』 明野照葉 |
子供を産んでから不感症となってしまった真梨枝、仕事に生きるうちにストレスから味覚障害となってしまった理沙。ふたりは心に鬱屈したものを抱え倦怠感とともに生きていた。ふたりはインターネットのアンダーグラウンドで女だけの会員制隠しサイトの存在を知り、FM−ペンタゴンの書き込みで知り合い意気投合する。電脳世界から飛び出し、現実のオフで出会ったふたりはまるで恋に落ちたかのように接近して行く。そしてふたりはだんだんと禁断の行為に足を踏み入れてしまい・・・
天晴れ、明野照葉! いやぁ、ダイスキな大好きな明野照葉さんがまたまたやってくださいました。これはかなり面白い! 明野照葉さんの描く女たちの日常って残酷なまでにリアルで心に痛く、ぎりりぎりりと歯軋りをしてしまう感じで読まされてしまいます。同族嫌悪なんて可愛いもんで女が女を嫌いになること間違いなし(笑)。そしてこれでもか、これでもかと暗黒さを突きつけて最後にすっと落とす。この落ちが明野照葉ならではなんですねぇ。今回の落ちはどうくる?明野照葉!?っと勢いこんでいましたが・・・まさかこう落とすとはなぁ。いやぁしびれました。上記あらすじには書きませんでしたが、とんでもないモンスターが登場していて、これがすごい。体型的に異様な太りようをしていて負のオーラを放つ女、想像しただけで背筋が冷たくなる悪魔。このモンスターをこう動かすのか。うーん想像できなかった。やはり明野照葉は面白い。ものすごく好きだー。
(賢いということは、油断がならないということ。ある意味、怖いということ)
『25時のイヴたち』 2006.3.25. 明野照葉 実業之日本社
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