酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年04月22日(土) |
『ジウ 警視庁特殊犯捜査係【SIT】』 誉田哲也 |
SIT(捜査一課特殊犯捜査第二係)の門倉美咲は人質篭城事件で犯人に半裸にされ、その姿をスクープされて有名になってしまう。伊崎基子はクールな女ランボー、己の判断で美咲の危機を救う。この事件で美咲は左遷され、基子はSATへ引き抜かれる。次にふたりが再会するのは篭城事件犯人が加担していた誘拐事件の黒幕を追い詰める場面だった。犯人は《ジウ》と呼ばれる心の無い男だった・・・
うーん、面白い。テンポが良く事件が起こり、人間関係が変化して行く様が本当にうまく描かれていました。美咲と基子の対照的なキャラクターもトッテモ上手い。基子のキャラクターの基礎となってしまった過去の事件は凄かった。生まれや育ちや環境が人間を形成することを読み取る事が出来て興味深いですね。愛情を知らずに生きて育ってしまった人間は本当に悲しいまでに残酷になれてしまう。愛情たっぷりに注がれて育った人間が持つことのない残酷さ、なんだかかなり身につまされる物語でした。
全部が自分のものになるなんてあり得ない。だから、自分が得たものを大切にしよう。自分が得たものを信じよう。そうすれば、自ずと道は拓ける。
『ジウ 警視庁特殊犯捜査係【SIT】』 2005.12.15. 誉田哲也 中央公論新社
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