酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年05月11日(木) 『ノアの徴』 新井政彦

 健人(けんと)は小学4年生の時、レンゲ畑で見た同級生・直子の太股とソノ奥に衝撃を受ける。早熟な直子の誘いで健人は太股と下着の下まで見てしまい・・・なにかが壊れた。直子は転校し、健人はイケテルもて男になり大人になって心理学者となった。全くタイプでもない年上の×1大学教授(心理学者)と結婚をし、自分の内なるモンスターと向き合い、猟奇殺人を繰り返して行く。イケメンで素敵な男の仮面をつけたままで・・・

 うー、面白かった。このテの物語を面白いナンテ言うと危ないと思われてしまうのかしら。でもこういう外面と内面が乖離したモンスターの言動って興味あるのですよね。ものすごーく! 健人の異常な性癖と行動は周到に計算されていて、まさか完全犯罪か!?・・・なんてそうはいかないもので。まぁこのエンディングは個人的にはツマラナイと言うか、もったいないと言うか。もっと残酷なもっと非道なエンディングが望ましかったのだがなぁ。悶々。

 モンスターは誰の心のなかにもいる。
 この言葉は真実だが、同時に虚偽でもある。なぜなら、モンスターは人それぞれ違った姿をしているからだ。

『ノアの徴』 2006.3.25. 新井政彦 光文社



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