酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年06月03日(土) 『獣の夢』 中井拓志

 1995年、ある小学校で猟奇的事件が発生。夏休みに学校へ忍び込んだ小学生たちが屋上で遊ぶうちに一人の少年が頭を強打して死んでしまった。彼らは熱に浮かされたように少年を解体して捨てた。屋上から撒いたのだ。事件は世の中を震撼させ、彼らの中にいたひとりの美少女に注目をした。世間は少女をこう呼んだ、『獣使い』と。そして9年後、またもや同じ学校でバラバラ死体が発見される。その直前に少女は当時の担当刑事を呼び出し、「『獣』が戻ってきます」と告げていた。獣とは・・・、獣つかいとは・・・?

 『獣』が抽象的でなんとなくわかるケレドモ核の部分を掴みきれないもどかしさが残りました。こういう異常な事件や何故だか似たような事件が連鎖していくことも本当に世の中に発生しています。結局、ハッキリと掴めなくて確かな言葉で表現できないからこそ恐怖や不安となるのでしょうね。この物語のヒロインの美しき獣つかいにもっともっと焦点をしぼって欲しかったです。面白かったケレドモ不完全燃焼で悶々としています。

『獣の夢』 2006.1.10. 中井拓志 角川ホラー文庫



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