酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年07月02日(日) 『Heaven? ◆ご苦楽レストラン◆』 佐々木倫子

 大学受験の時に母も一緒に上京し、母が受験票を持ったままディズニーランドへ行ってしまい受験すらできなかった過去をトラウマに持つ伊賀観。営業スマイルが苦手なくせにフランス料理店でサービス業経験3年。観は黒須仮名子という傍若無人な美女にスカウトされ新しくオープンする「Loin d'lci」(ロワン・ディシー)に勤めることになる。この店は駅から遠く墓地の中にある。その店名の意味は《この世の果て》・・・・。黙々と働く観と間抜けなスタッフたち。観が働いたソノ店は果たして楽園だったのだろうか?

 うーぬ、なんて面白いのだろう。川原泉さんのシュールさに負けないズバヌケタおちゃらかさ。佐々木倫子さんの絵柄は動きがないと言うか、好みではナイ。でもやはり微妙な言葉&会話の妙が素晴らしくって。主人公は佐々木さん御得意の地道ないつだって損する(笑)好青年。周りに配するは無茶苦茶だったり、天然ボケだったり、・・・傍迷惑なのだケレドモ憎めない。だから主人公は一手に苦労してしまう。アハハ。自分がフランス料理をしこたま食べたいがためにオーナーとなった女・黒須仮名子。最強の我侭女であるにかかわらず、時々間違って的を射たことを言って周りを感動させる、が、本人は口からでまかせのハッタリでしかない(大笑)。この黒須仮名子の法螺に振り回されたり、あえてのってみたりする周りの人間達がトテモいい。不思議と調和が取れてしまうのだものねぇ。

 なにパンがない? パンがないなら −
 ケーキもありませんよ!
 お酒を飲めばいいじゃないの!! ホーッホホホホホホ



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