酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年07月07日(金) |
『145gの孤独』 伊岡瞬 |
倉沢はプロ野球ピッチャーとして活躍していたが、魔の一球でバッターの野球生命を奪ってしまい野球界から追いやられてしまう。流れから便利屋をはじめた倉沢は子供のサッカー観戦に「付き添う」ことを依頼される。この付き添い依頼をきっかけとして倉沢は様々な事件に巻き込まれてしまうのだが・・・!?
これは予想以上に面白くて嬉しかったですねー。挫折したプロ野球選手モノと言うのに惹かれやすいのですケレドモ、今までの挫折プロ野球選手モノで一番良かったと思っています。バッターの野球生命を自分が投げたたった一球で奪い去ってしまったトラウマの描き方や、倉沢が壊れているサプライズには「おおう」とトッテモとってもブラボーな気分になりました。傷ついているくせにくだらないジョークで人を煙に撒こうとする倉沢の心がナイーブで痛々しくて切なかったです・・・。人を傷つけるって本当に大きな悔いを残してしまうもの・・・それってキッチリ受けるべき贖罪で何かを支払い続けないとならないのかもしれません。
「あなたは現実を見つめることができない臆病者だったってことでしょう? それを忘れずにいてよ」
『145gの孤独』 2006.5.30. 伊岡瞬 角川書店
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