酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年07月08日(土) DVD『NIGHT HEAD』vol.1

「人間は、脳の容量の70%を使用していないと言われている。人間の持つ不思議な力はこの部分に秘められていると考えられている。使用されることのない脳の70%はこう呼ばれることがある─ NIGHT HEAD」

1 REAL PSI  −念力−   
 清楚な美少女の様子がおかしい。彼女の名は翔子。そしてふたりの男が車に乗って逃亡している。ふたりはどうやら兄弟らしい。弟が兄に我侭を言って深夜営業している店に入る。そこに集う常連達はテレビに流れる超能力者をいかさまだと馬鹿にし始める。そこへアヤシイカップルが入店。妙にざらざらとざわつく店内。常連のリーダーらしき男の母が新興宗教にはまったことを恨みに思っていて超能力に対する罵倒が激しくなる。そして兄の怒りが暴走する。兄・直人と弟・直也は超能力者だった・・・。弟・直也にはリーディング能力があり、人に触れるとその人を読んでしまう。常連のリーダー格の彼女に触れた直也はその女がその店にいる全ての男と肉体関係を結んでいる事を知り、純粋な直也はそのおぞましさに・・・

2 OBSESSION −強迫観念−
 深夜の喫茶店で居合わせたカップルの女が直也の横を通り過ぎる時、直也に触れてしまった。直也は彼女の毒々しい人殺しと快楽を読んでしまう。毒気に当てられたようにフラッシュバックに悩まされる直也に不思議な美少女・翔子が現れ、あるメッセージを伝える。直也は自分が見ている恐ろしい殺人現場が過去ではなく未来に起こることだと気付き、直人の助けを借りて殺人を食い止めようと奔走する・・・

「逃げなければ答えは見つかる」


3 FAKE      −偽物−
 直也が自分達と似た意識を感知し、深夜の送迎バスに乗る。そのバスに失踪中のミラクル・ミックが乗っていた。テレビで面白おかしく超能力を披露するミックを直人は嫌悪していた。そしてミックが乗客に気付かれ、スプーン曲げを強要されて困っている姿を見て、直人はスプーンを曲げてしまう。すると乗客の病人が病を治してくれとミックに迫り・・・・
 
4 AWAKEINGS −覚醒−
 両親はふたりの子供の持つ異様な力に気付いていた。直人が怒ると周囲の人間が怪我をする。そのため学校に行けなくなってしまっていた。直也は人と接すると何故だか泣き喚きだし自閉症となってしまっていた。直也が心を許せるのは兄の直人だけ。ある日、父に詐欺師の一家が近づいてくる。両親の顔色を窺い、力を抑えていた幼いふたりだったが、両親の危機を察知して力を解き放ってしまう。そしてふたりは両親に捨てられたのだった・・・。

5 VICTIMS   −犠牲者−
 ふたりが15年間収容されていた研究所の御厨から依頼を受け、ふたりは連続する自殺を調べることになった。仲の良いグループの少年少女たちが同じやり方で次々と自殺するのだ。この街では数年前にも老人達の連続自殺騒動が起こっていた。なにかの力が動いていることに気付いたふたりが辿りついた事件の犯人は・・・

 『世にも奇妙な物語』の一編に「常識酒場」と言うものがありました。超能力者の兄弟が酒場で人の悪意に遭遇する悲しい流れで、とても心に強く残っていました。その一編が『NIGHT HEAD』のプロローグREAL PSIです。本当に印象的なエピソードで21話の中でもかなり好きな話です。
 OBSESSIONで狂った脅迫観念に囚われた女を深浦加奈子さんが演じられています。ものすごく毒々しい狂った感じがピッタリ。深浦さんの目は妖しい魔女の目だと思っているので当にハマリ役。
 FAKEは今回はじめて見ることが出来たエピソードでした。人とは違う力を持つ人間は様々な要求をぶつけられる。怪しげな新興宗教の姿をそこに見た気がしました。なにかに縋りたくなってマガイものに縋らなければいいのだケレドモ・・・。このエピソードでは直人がハンデを持っているのは自分だけではない、と気付き直也に側にいて欲しいと言うラストシーンが秀逸。ハンデと感じながらも破壊の力を持つ直人は自分の力についてアラタメテ見つめなおすこととなるのです。
 AWAKEINGSも映像としてはハジメテ見ることができました。内容は小説で読んでいたのでハジメテと言う感じはなかったのですケレドモ。ふたりの少年が望まずに生まれ持った力のせいで親から恐れられ捨てられてしまう。親も子供も悲しいなぁ。それでも大きな愛情で包んでやって欲しかった。ふたりは互いに互いしかいない・・・それが妖しい兄弟の姿となり、妙にエロチックなムードを醸し出したようですね。
 VICTIMSも映像としてはハジメテ見ました。これはマンガ化されたものを見ていて、マンガが映像に忠実だったことに驚きました。ヒロインとなる少女を大路恵美さんが演じていてマンガの可憐な少女そっくり。意外な犯人の姿もマンガでソックリでした。すごいなぁ。犯人を抱きしめる直也の悲しみが心に響いてきて切ないです。

 深夜枠で超能力に真っ向勝負を挑んでいるので、エロさもてんこ盛り。トッテモ素敵なサイキック・ロード・ムービーになっています。リアル・タイムで見ることが叶わなかった映像を14年経った今すべてを見ることが出来て本当に嬉しく思います。しかも感応したかのようにアニメーション化されていました。アニメでの兄弟も見てみたいものです。



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