酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年07月25日(火) |
『世紀末大バザール 六月の雪』 日向旦 第15回鮎川哲也賞佳作 |
1999年5月の終わりに28歳の本多巧は東京を逃げ出して大阪にやってきた。世界の滅亡と言う史上最高のイベントまでは生き延びようと、お好み焼き中毒になりかけている巧は妙な二人組みと知り合う。ちょっとした謎解きをしてあげてちゃっかり職を斡旋してもらいたがる巧は、なにが出来るのかと問われ「探偵だ」と答えてしまった。その答えを聞いた男は、家出少年の捜索を依頼。アジトは泉州地方南部、関西空港の近くにある半非合法なショッピングモールだった。さまざまな不思議人間たちと美少女風オカマと少年を探し始め・・・!?
これは面白かったです。語り口の妙が素晴らしい。登場人物のアヤシサもすごいのです。ひとりの探偵(?)が来たことで、とんとんとんからりんっと大小さまざまな事件が発生し続けて、タイトル通りの在庫一掃大バザールが始まります。それがどういうふうに一掃されるか、さぁお立会いっ!って感じでした。うまいなぁ。 なんでも鮎川哲也賞の審査でかなーり揉めに揉めたそうです(大笑)。何故ならば、これが果たして本格や否や、と言うところがネックとなったらしいです。アハハハハv なるほどねぇ。うふふ。おかしいっ。まぁ本格か否やナンテ問題はそういうのが好きな方々にお任せするとして(苦笑)、面白ければなんでもありありな私にはただひたすらに面白かったので読めてトッテモ嬉しかったです。内容の中には切ないこと痛いこともサラリと盛り込まれていましたケレドモ、逞しく生きる人間達の賢さ強かさには脱帽しました。こういうタイプの物語は好きだなぁ。読んでいてニッコリしてしまう。私的には超オススメv
でも源さんはもういらないと言った。 「物を集めるとそれに執着してしまう。物はなくなるけど、人間はなくならない」 ぼくはぽかんと口を開けた。何を言いたいんだろう。 「人間がなくならないのは心があるからだ」
『世紀末大バザール 六月の雪』 2006.6.30. 日向旦 東京創元社
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