酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年08月19日(土) 『オレンジの季節』 鯨統一郎

 薫は、密かに付き合っている会社の上司・怜華に朝礼でプロポーズした。どよめきが起こる中、怜華はクールににっこり承諾をしてくれた! ・・・しかし、条件がひとつ。それは、薫が会社を辞めて怜華の家の専業主夫になって欲しいと言うものだった。悩んだ末、薫は専業主夫になることを決意。それぞれバリバリ働いている怜華の両親、女優の姉、生意気な弟、可愛らしい妹、そしてボケのはじまった祖母と言う大家族の世話を一手に引き受けた薫は、家事の大変さと楽しさに次第に目覚めて行くのだが・・・!?

 <驚天動地の問題作>・・・まさに惹句通りの問題作で、ラストのラストで、ええっ!?なんなのコレぇぇぇ〜っ!!??と呆然としてしまいました。これって同じ話なの? まさか鯨さん、なにか精神に異常をきたしてごちゃごちゃになってしまわれたとか!? まぁ、読まれた方だけが味わうことのできる超意外さでありました。ああ、ビックリした(大笑)。ラストの前までは素直に鯨さんの新境地だなぁって素直に思っていたのですケレドモね。や、やっぱり鯨さんは鯨さんだったわー。一筋縄ではいきませぬ。そこが魅力v でもオススメしていいのかどうか私にはワカラナイ(苦笑)。

『オレンジの季節』 2006.7.31. 鯨統一郎 角川書店



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