酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年08月28日(月) |
『グイン・サーガ109 豹頭王の挑戦』 栗本薫 |
失われた記憶を取り戻すためにグインはリンダに会うべくパロに向っている。その豹頭と抜きん出た体躯ゆえにどうしても人目についてしまうグイン。グインと共に旅をするマリウスは木は森に隠せばいい!と発想の転換でグインを豹頭王の偽者ソックリさんとして一座の花形に据えて興行をうつことにしたのだ。マリウスの狙いはまんまと当たり、グイン一座は人気を博すのだった・・・。
え、えーっと、困ったな。栗本親分、これはないぜーっ!(叫)・・・と言う反応はどうやら覚悟の上らしいのですケレドモ(大笑)。なんでまた天下の豹頭王グインさまを旅の一座のの役者にしちゃうんだよう。本当に親分らしい展開で、なんと言うか「おいおい勘弁してくれよ」と(苦笑)。親分が舞台ダイスキでご自分でも主催されているから、こういう流れは想像つきますし、「やっちゃったなぁ」って苦笑交じりに読むこともできますよ。そりゃあね。相手が栗本親分だから。それに長い長い物語で主人公であるグインが何巻にも渡って登場しなかったことだってあったし。こうなるともう親分のお気の向くまま好きなように書いていただいて、読者はひたすら待つしかないのでしょうねぇ。こんな座興やってないで物語を進めておくれよー。こういうのは番外編でやりましょうよー。親分さんってばよー。お願いだからー。それでもしばらくは旅の一座編らしいです。あーあっと。
ただまあ、何を幸せと思い、何を不幸せと思うかはひとそれぞれというものだからな。
『グイン・サーガ109 豹頭王の挑戦』 2006.8.15. 栗本薫 ハヤカワ文庫
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