酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2006年09月02日(土) 『クラック・ハウンド 聖人の条件』 榊一郎

 人里離れた山中で私立氷羅坂病院が炎上。燃え盛る炎の中でひとりの女の股からでろでろと生れ落ちる異形・・・。数年後、セイントと言う薬物が密やかに流通し、常用者による異常犯罪が多発する。犯人達はなにがあっても聖人のごとくアルカイックスマイルを浮かべて残虐な行為を繰り返す。異常な犯罪者を狩るべく公安委員会直属非公開特務機関から解き放たれたコードネーム【クラックハウンド】! 猟犬と呼ばれる橘北斗と柘植克美のふたりには特殊な力が秘められていた・・・

 いろんなところで「面白い」と目にする作家さんの榊一郎さんモノをハジメテ読んでみました。若い世代に受ける要素と言うのは劇画(マンガ)的であると言うことなのかもしれませんね。そのハード&エロ&ホラーなどがてんこ盛り盛りっ。読んでいる内容が映像として浮かぶあたり、うまいのだろうなぁと思います。しかしながら如何せん内容がどうにもこうにも・・・なんと言っていいのやら。面白いには違いないのだケレドモ・・・内容の割には軽いと言うか・・・うーん。こういうのを読むと読めるしツルっといけちゃうケレドモ、なんだか年取っちゃったなぁって思ってしまいます。西尾維新だって嵌りはしなかったしなぁ。老兵去るのみなのだろうか。ぐぬぅ。

『クラック・ハウンド 聖人の条件』 2005.4.30. 榊一郎 徳間書店



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu