酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2006年09月18日(月) 『京都祇園迷宮事件』 海月ルイ

 夏目潤子はフリーライター。《祇園えとせとら》と言うコラムを書くために京都祇園の老舗お茶屋“北尾”に住み込みをさせてもらっている。世界中から観光客が訪れる古都京都。その中でも祇園のしきたりは独特でとまどうばかり。女将の喬子が力を入れて育てている舞妓・美代鶴のお店だしが近づく気ぜわしいある日、“北尾”に来ていたお客のひとりが惨殺された。そして連鎖していく殺人事件。“北尾”に遊びに来て品のない騒ぎ方をしていたお客が次々と殺されていく訳とはいったい・・・!?

 京都を舞台にした殺人事件のいかに多いことか(笑)。そしてついつい惹かれてまんまと読んでしまうミーハーな読者な私(大笑)。観光地で起こる殺人事件ってその場所になんらかの思い入れがあると手に取ってしまいがち。そうしてみると観光場所ナンバー1の京都が舞台になるって当然の帰結ですね。海月ルイさんは京都のお生まれだそうで上っ面でない舞台となっていました。軽くなかったですね。祇園という摩訶不思議な世界を舞台にうまく殺人事件を起こされていた(苦笑)と思います。つるりと読むにはいいですねv

『京都祇園迷宮事件』 2006.8.31. 海月ルイ 徳間書店
 



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu