酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
2006年10月25日(水) |
『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』 大崎梢 |
杏子は成風堂の元同僚からSOSを受けとる。今は故郷・信州の老舗名物書店に勤める彼女の言うことにゃ、本屋に幽霊が現れて老舗本屋存亡の危機!だ。しかるに本屋名探偵の多絵を連れて来い、ときたもんだ。巻き込まれ型の人のいい杏子は老舗書店を見たい下心も手伝って多絵ともども信州へ。そこで杏子たちが遭遇したのは27年前の地元作家の死と消えた原稿に纏わりつづける謎だった・・・!?
うふふー。杏子さんと多絵ちゃんが信州へ旅行しますよーv しかも行き先には素敵な由緒アル老舗書店が! この設定に心動かされない本屋さんスキはいないでしょう。本屋さんは本屋さんでも老舗の本屋さん。しかも新書を扱っている。こんな書店あったら行ってみたいですよう。ウキウキしながら読みました。多絵ちゃんが名探偵みなを集めてさてと言い、なシチュエーションになるところは苦笑しましたケレドモ、本好きさんたちはただ楽しめばいいのですよね。野暮なこと言いっこなしvであります。これは推理だの事件だのよりも本屋さんを楽しむ物語なのでありまする。いいなぁ、杏子さんと多絵ちゃんコンビって。
「杏子さんはたった一日で、まるう堂に惚れこんじゃったでしょう? 肝心なのは、時間ではなく、心ですよ。心」
『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』 2006.9.29. 大崎梢 東京創元社
|