酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年10月24日(火) 『求愛』 柴田よしき

 弘美の親友が自殺した。でもなにかがおかしい・・・。彼女の死の真相の背後には悪徳探偵事務所の存在があった。翻訳家として生計がたっていた弘美だったが、悪徳探偵事務所を許せない思いから探偵事務所に勤める事にする。そして探偵という仕事で様々な人間の裏の顔や欲望のカタチを垣間見た弘美の掴んだ真実とは。

 うーん(困惑)。翻訳の仕事が軌道に乗りかけていたヒロインがいきなり探偵に転職。何故? もったいないと言うか。贅沢と言うか。まぁヒロインたるもの、それくらいの冒険をして当然なのかな。探偵の仕事が派手派手しい事件を扱うのではなくて、調査もの=浮気調査などの地味な仕事がほとんどだと言うことはよくわかりました。しかも調べるうちに見たくない人間の裏の顔や欲望を見てしまうというオプションつき。なんだか・・・そう滅入ってばかりで。唐突なら思いっきり唐突な方が受け入れやすいのだと思います。中途半端な感じより破天荒なフィクションを。

『求愛』 2006.9.30. 柴田よしき 徳間書店 



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