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みんみん



 喰う読む観そこねる着る

ある日。
ハタハタを買う。
生魚よりも干物の方を好むりー氏のために(と書くと恩着せがましい感じでいいな)、生干し風のものを作ってみることにした。
内臓を取り、海水(って、最近なめていないけど)より薄めの塩水に3時間くらい漬け、水気を取って冷蔵庫に入れる。外に干すのがもちろん本式だけれど、縁側には猫もいるし、冷蔵庫の特質(水分を奪う)を活かしたやり方でお手軽にやってみた。冷蔵庫に入れる前に、エラも取った方が、と思い至り、エラぶたを開いて取った。とたんに干物っぽい見た目になる。
一昼夜入れておくと一夜干しが出来る。しかし思いついて10時間ほど入れておいたくらいだとちょっと足りなかったようだ。干物というには生っぽい。それでも焼いてみたらハタハタ特有のひねた脂の味が落ち着いて、甘みが出ていたように思う。


ある日。
吾妻ひでお『失踪日記』(イーストプレス)が日本漫画家協会賞受賞とのニュース
すごいなあ。作品もちろんすごいけど、それだけじゃなくていろんな意味で。
先回上京した折に、銀座の教文館(で、れいこなさんとtenkoさんと待ち合わせた)で見かけて買おうかどうしようかと思っていたのだけど何となく買わなくて、でも帰宅するとりー氏が「『失踪日記』買っといたよ。(吾妻ひでお特集の)『新現実』3号と一緒に」と言った。べんりだ。


ある日。
映画「真夜中の弥次さん喜多さん」を観に行こうと思い、西の郊外のショッピングセンター(のシネコン)に出かけたが、チケットを買う段になって上映館を間違っていたことに気づいた。同じ市のシネコンでも、もう少し街寄りにある方でやっているのだった。仕事先から車で向かいつつ、近くを通り過ぎていたのに。まーしゃーないな、というわけで延期(あとで、間違えた方のシネコンでも面白そうな映画を上映していなくもなかった、ということを知ったのだけれど、まあ)。
間違えて行った方のシネコンは、書店と隣り合わせである。書店の中にあるカフェには、売り物の(会計を済ませていない)本を3冊まで持ち込んでもよい、という素晴らしい特典がある(雑誌やまんがを除く。メモ取ってはだめ、とも書いてある。当然だろう。必要ならがんばって記憶しよう)。映画観たらパラパラやれるー、という事実を好意的に評価するあまり私は、行くべき先を「行きたい方の先」で認識していたようだ。
もっとも来週「恋は5・7・5」の試写会(「バーバー吉野」の人が監督。当たった)に行くので、今度こそはパラパラやるつもり。

ふらふらしているとローラ・アシュレイのプリントのワンピースが目に入った。私の洋服は、黒・紺・グレー・白(あるいは生なり)が殆ど、これにベージュやカーキなどのアースカラーが若干、といったところで、ローラ・アシュレイは1枚も持っていないのだが、いいなと思った。黒地にショッキングピンクや赤の花々が大きくプリントされているワンピースや、同じく黒地ながら対照的に細かく抽象的な人物柄(こちらはブルーがベース)がプリントされているもの。あるいは、白地に黒の大柄なプリントのV字ネックのワンピースに、黒の麻のジャケット(七分袖のように見えた)の組み合わせ、など。
夏になるとワンピースが気になる。

自分がどう着るか、ということは、どうでもよくて、どうでもよくない問題である(あるいは、どうでもよくなくて、どうでもよい問題でもある)。
着たいということとサイズが合うということと着られる(可能、ら抜き)ということは別である、基本的には。
髪型も同様。
さて、どうしますか。

2005年05月13日(金)
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