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みんみん



 がたん ごとん

朝、縁側で『casaBRUTUS』最新号。特集は「もっと知らないと恥ずかしい! 日本建築・デザインの基本知識PART2」。
イノセントに「ニッポン、美しい」とは言えない身がにくい(でも確かに伊勢神宮はいい。「いい」という言い方も薄っぺら)。カタカナ表記であるところがミソか、とひとまず斜に構えてみますが、しかし、花くまゆうさく描く「日本建築デザインヒストリー」、グー(死語)。笑えて、なるほどーと思う。
『casa〜』はりー氏定期購読雑誌の一つのため、私は買わずにいるのだけれど、この号は自分でも買っていたと思う。和モノだからではなく、このページゆえに。

はしゃいだらいいかっていうとそういうもんでもないとは思うけど、わかりやすく本質をついて心をわしづかみっていうのも大事だと思う。



昼、Kと2人で電車に乗る。
車(ほぼ毎日)にも、飛行機(母と3人で)にも、鈍行列車(友人一家と)にも、路面電車(友人一家、あるいはりー氏と3人で)にも、バス(私と)にも乗ったことはあるけれど、特急列車は初めてだ。
私ひとりなら好きな時間に自由席でふらっと乗るところだが、子連れなので禁煙の指定席を取る。目当ての電車は満席だったけれど、いい具合に臨時列車のチケットを取ることができた。乗車時間は2時間くらいだから心配ないが(オムツは乗車直前に替えておけばいいし、授乳は席でもできるから)、念のため、多目的室(体調が悪い時に横になることもできる。以前、搾乳をした)に近い席で、とリクエストした。それから風景を楽しみたいから窓際で。海が見える側だといいなと思っていたら、幸いそのようになっていた。それだけでもううまくいった気分。
改札の人に行ってきますと言って、ホームに入って、自販機で冷たい飲み物を買って、あとは電車が来るのを待つだけだ。白線ぎりぎりに立ち、身を乗り出して、Kに話しかける。

がたん ごとん がたん ごとん
のせてくださーい
  −−『がたん ごとん』(安西水丸、福音館書店、1987)

「がたん ごとん」よりはスマートに電車は入ってきて、無事「のせて」もらうことができた。

陽がまぶしくなったのでカーテンを少し引いたら、Kはそのカーテンをつかんで自分の顔を見せたり隠したりした。
いないいないばあをしているのだ、私に。

みどりのふうけいのなかをでんしゃははしるはしる。
ひとねむりしたし(親子で)きげんはいい。




2007年08月10日(金)
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