ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

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2005年01月24日(月) 吐く息の白さが踊る

どんなに真冬の寒い時でも
滅多にカイロは使わない。
嫌いとかじゃないんだけど
何だかあえて買って使う気にもなれない。

中学1年生のある冬の寒い朝
下駄箱でとなりのクラスのYさんに逢った。
Yさんとは小学生の時同じクラスだった。
でも、それだけであまり話をした記憶もなかった。
「おはよう」の他に2,3言葉を交わした後
「これ、あげる」とYさんが自分のポケットから
使っていたカイロを差し出した。
「使わないからいいよ」と一度断ったのだけど
「いいよ、持ってなよ」と僕の手に
カイロをぽんと落とした。
他の生徒にでも見られると冷やかされるので
「ありがとう」と礼を言ってその場を去った。

今思えば、それがYさんの告白だったのかもしれない。
うぬぼれとかそう言うのではなく
ただ、僕が鈍感だからまったく気付かなかっただけだった。

吐く息の白さを見て思い出したこと。


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