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2009年07月07日(火) 確執

前回の続き

とにかく子どもの頃は、両親ともに厳しくて
母は他人の子と比較し、褒めることはなかったし
必要な物でもまずは我慢させるので、惨めな思いも結構して…
姉妹には「劣等感」というものだけが立派に育った。

どうしてこの家に生まれたのだろう?という疑問と
父から折檻を受けたときは激しい憎悪で、
当時も日記を書いていたが、とても人には見せられない
恨み辛みの内容であった。

躾で厳しくするのは正しいことかもしれないが
根底に愛情が見えなければ恨みになってしまう。
姉は虐待まがいの体罰を受けなかった分、恨みは母へ向いている。

恨み。
確かに20代は思い出しては
悔しくなったり涙がこみ上げてくることもあった。
でも元来忘れっぽい性格と10年早く家庭を持ったせいで
完全にどうでもよくなってしまった。

ジュニーが生まれてから、成長を母と姉に見てもらおうと
パスワード制のブログを作り毎日更新している。
姉も数ヶ月後に出産し、同じくブログを作りお互いコメントしあっていた。

GWに姉家族と実家へ行ったとき、姉のダンナさんの姪っ子が
小学生なのに身長が170cm近くあるという話題がでた。

母は「ええー」って顔をしかめた。

あっと気づいたので
「すごいなぁーモデルさんになれるんちゃう?」とフォローしてみたが、
姉はやはり(あんな顔をして・・・)と母に腹を立てていた。

姉の子も発育がよく
2ヶ月遅いのにジュニーとほぼ同じ身長体重。

そしたら母は姉のブログに
「成長ぶりには本当にびっくりしますね。
 あかちゃんにしては体が大きいものねえ。
 姪っ子さんの二の舞かな?
 それほど慌てて大きくならなくても良いでしょうが・・・」

コメントを見てあ〜あと思った。
案の定、電話がかかってきた。
まぁ愚痴のオンパレード。

またつい最近では、私のブログを見て
「大したものですねえ。まさに経験体験というものは!!
 ジュニー君頭がいいのかもよ。
 まあ少なくとも馬鹿でないことだけははっきりしてよかったね。
 親の勉強にもなりますねえ。・・・・・」

それを見た姉からメールがあった。

「あれ褒めてるの?びっくりしたし、聞き捨てならないわ。」
 
「褒めてるんやで。
 言葉遣いが少し乱暴やけど言いたいことは分かるわ。
 この件については気にせんといて。」

「はじめメール送ろうかと思ったけど、
 ケンカふっかけるようなんで止めたわ。
 言葉は乱暴過ぎるね。こっちがムッとしたわ。」

「私は気にしてないけど。
 そう悪くとらなくてもいいんちゃう?
 励まそうとパチパチ打ち込んでんのに
 言葉尻を捉えて文句言うたったら、かわいそうかと。」

その後、姉のブログの更新がピタッと止まった。

オカンは無神経である。
失言を絶対に認めない頑固さもある。

でも、そんなの今更なこと。
過去のトラウマや親への不満を姉妹で共有したかったのだろうが
私はもういいじゃない?面倒くさいというのが本心だ。

「自分と未来は変えられる 他人と過去は変えられない」という本がある。
筆者はセクハラで逮捕されたがw

まさにその通りでましてや長年その性格で生きてきた人を
変えるなんて不可能なのだ。
受け入れられないなら距離を置くまで。

母への確執は死ぬまで続くのかな?
淋しいことだと思う。


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