冒険記録日誌
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2021年05月17日(月) ギリシャ神話アドベンチャーゲーム2 ミノス王の宮廷(P.パーカー他/社会思想社) その15

 拙者は何度目かの復活を果たして薄目を開くと、ここは船の上だった。
 「まったく、なにやってるんだ。お前は修学旅行で酒を飲んで先生に見つかった高校生か」
 やれやれ、何の意味だかわからぬが、ヘルメスの嫌味にもすっかり慣れたわい。

原攻撃点  4  ヘパイストスの剣(攻撃力+4)*
原防御点 10  ヘパイストスの胸当て(防御力+4)*、ヘパイストスの盾(防御力+4)*
名誉点  23
恥辱点   6
所持品  母の宝石、アイゲウス王からの親書、メダル(戦闘時に攻撃力か防御力のどちらかに+2の効果)、ブローチ
* 神々やそれに属する生き物との戦闘では、ポイントが6に増える。
* 守り神はポセイドンのまま。

 船から降りると、ミノス王に会いに行った。ミノス王に親書を手渡し、客人として世話になることになった。
 歓迎の宴も徐々に解散の時間が近づいてきた頃、老人ディプティスの部屋にいく。
 老人ディプティスは、以前の冒険と同じく、宮廷の内部事情を拙者にもらしてくれた。(情報点4を得る)
 それにしても客人扱いとはいえ敵国の王の息子に、このような内情をあけっぴろげに話しをするとは、ディプティスとはどういう人物であろうか。

 その後、宮廷でひらかれた舞踊会に出席した拙者は、しばしタイジアと楽しく時を過ごした。(ただし踊りの途中で滑って転ぶ失態があったため、恥辱点1を加える)
 タイジアは二人で外に出ましょうと誘いかけたが、拙者は断った。タイジアは気を悪くしたように肩をすくめて踊りの輪の中に入っていった。
 そして拙者は舞踊会場を去り、老人ディプティスに出会う前に声をかけられた、クラビアという女性のもとを尋ねる。
 彼女は拙者に雄牛跳びを教えてくれると言っていたのだ。
 その訓練室は地下室にあり、雄牛の角のようなハンドルを生やした木馬の傍で彼女は待っていた。
 「あれを飛び越えてごらんなさい」
 なんのこれくらい。拙者は彼女の命じるままに、二三度、逆立ちをしてから、おもむろに木馬に飛び乗った。
 しかし、ハンドルを掴んでバランスをとろうとすると床に投げ出されてしまう。
 「はっ、田舎者!もう一度やり直し」
 彼女の厳しい声が飛んでくる!はぅ!
 拙者はハァハァあえぎながら、しばらくの間、懸命に木馬と格闘に明け暮れた。
 「よろしい。貴方のお兄さんほどじゃないけど、まずまずね」
 クラビアは満足げに拙者の胸に、小さな銀の雄牛のブローチをつけた。(持久点2、名誉点1を加える)
 「これであなたは、雄牛跳びをなかば習得したわ。明日の夜、仕上げにきなさいな」
 うむむ。厳しい女性というのもなかなか良いものでござるな。あの鞭のように鋭い声がな。ごほ、いかんいかん。
 その後、拙者は自分にあてがわれた部屋で、ぐっすりと睡眠をとり、長い一日の疲れを癒したのだった。

by 銀斎


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