冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2021年05月16日(日) ギリシャ神話アドベンチャーゲーム2 ミノス王の宮廷(P.パーカー他/社会思想社) その14

 船はゆっくりとクレタ島の港に接近する。
 拙者は何度目かの復活を果たして目を開いた。
 「いさぎよいのはいいが、ゲームが進まないぜ。サムライボーイ」
 ヘルメスが呆れ顔で言うと姿をかき消した。
 拙者だって本意ではなかったわい。ルールが悪いのじゃよ。
 ミノス王の宮廷から始めるので、守り神はポセイドンのまま。状態は次の通りだ。

原攻撃点  4  ヘパイストスの剣(攻撃力+4)*
原防御点 10  ヘパイストスの胸当て(防御力+4)*、ヘパイストスの盾(防御力+4)*
名誉点  23
恥辱点   6
所持品  母の宝石、アイゲウス王からの親書、メダル(戦闘時に攻撃力か防御力のどちらかに+2の効果)、ブローチ
* 神々やそれに属する生き物との戦闘では、ポイントが6に増える。

 船から降りると、ミノス王に会いに行った。お馴染みの歓迎パーティやら、奴の息子の狼藉騒ぎやら、もう見飽きた光景があった後に、ミノス王に親書を手渡し、客人として世話になることになった。
 歓迎の宴も徐々に解散の時間が近づいてきた頃。
 「もしお暇なら、ちょっと話しがしたいのだが。わしの部屋に来てくださらんか」
 先程、大胆にもミノス王に皮肉を言っていた老人ディプティスが、杖にすがって拙者に近づき、そうささやくと去っていった。
 「アルテウス、今晩集まってちょっとやろうと思うんだ。仲間にはいらないか」
 若い宮廷人のオプリスとラクトリスが、酒を飲む仕草をしながら誘ってくる。
 今回はオプリスとラクトリスにつきあって、彼らの部屋で酒を飲むことにした。

 それがいけなかった。
 実は祭りの前には、酒を飲む行為は禁じられていたらしい。そうとも知らずに、一緒に酒を飲んでいた拙者を神官が発見してしまったのだ。
 拙者たち3人は部屋からつまみ出された。
 「あいや、またれい!実はオプリスとラクトリスに誘われたのじゃ。拙者そんなこととは露知らず」
 「連帯責任だ。オプリスとラクトリスも後でしかるべき処罰を受ける。お前は牢獄行きだ」
 こうして拙者は、またしても牢獄ですごすことになった。そしてそのまま、丸腰で迷宮に挑むことになる。
 結果は予想通り。ミノタウロスに負けてまたやり直すことに。
 迷宮の地図が完成したことが、せめてもの救いでござる。

by 銀斎


山口プリン |HomePage

My追加