夢見る汗牛充棟
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2007年01月13日(土) パートナー 1〜6 柏枝真郷

中央公論新社

気になっていたので、古本市で2と3が90円で売っていたのを購入。
ぶくおふで1と4を購入。450円。そんで5と6を定価で購入。
得したのか、悪魔の罠だったのか、微妙な気分だ。


読了。

そこそこ面白かった。楽しめた。事件がお茶の間サイズなのが海外の
刑事ものと違うところ? 事件がメインじゃないせいだろうな。
なんとなくハーレクイン? とか思わなくもない。

男女に友情は成立するか? がテーマらしいですが
読むと女性に都合良いなーと。懐の深い包容力のある恋人がいて、
金髪緑目の繊細美形青年と友情を育めりゃ、女冥利に尽きるってもの
だよなーと皮肉な目で見てしまいます。
男性に都合がよく書かれた物語ってありますが、その反対で女性に
割と都合の良い話だと思います。
表紙だけ見て買おうか悩んでいた頃は、男女友情の前提として表紙の
金髪男は同性愛者に違いない! とか思ってた腐って偏りすぎな私です。


ええと、個人的には奥底に相手への優越感がなければ男女間に
友情は成立しないと思ってますよ。狭量ですまん。
ようするに自分にはその気がないのに、相手の好意を感じとって
それに気がつかないふりをしている場合ですね。
恋人として付き合う前提としてとりあえず友達というのはあるだろうけど。

でもこの話の場合は仕事上の相棒なわけで。仕事上の付き合い
だったら、まぁありかも、とは思う。大人だし。うん。

でも大概の女は自分に対する好意に敏感だと思うので、ドロシーさん
はセシルの好意に気づいてるんじゃないかと思うんだよ。
しかも刑事なんて観察力あってなんぼだし。故意に見なかったことに
しているんじゃないか、と。

そう思って読むと、セシルの側がひたすらに気の毒だ。
先にのろけ話で予防線張られてるわけだし。せめて服装とか言動とか
もうちょっと気を使ってあげればいいのにと思ったり。

ラリーがけっこう好きだと思う。フェイも好き。

フェイとヴァレンタインが一緒にいると、ビバップのフェイを思い出して
しょーがないっす。


2007年01月10日(水) バルト海の復讐 田中芳樹

光文社

古書市開催してまして90円で投げ売りされていたのでつい購入。
コーティングされてない紙(例えば岩波のカバー無い文庫とかですよ)
に悪意に満ち満ちて値札シールをべたべたべったり貼る意地悪い古本屋は
滅びてくれ! と思います。
値札はがしたら、びりびりいくじゃん。本傷むじゃん(泣)
うっかり買ったときに線引きがある場合より腹立ちます。がっでむ。

読了。


田中さん読むの久々でした。相変わらずの田中節はテンポ悪くないし
読みやすくはあるけれど、なんだかものすごく慣れで書かれた文章って
感じで(手癖というかー)熱くなかった。薄いというか、コクがない。
序盤海に落ちたしょっぱなのツカミはOKだったんですけどー。ええ。
その後は結末に至るまで王道的展開と言うかなんと言うか、ごくごく
素直に意外性なく終わったなぁ、というのが感想です。


ホゲばあさん以外あまりキャラクターにくせがありません。
というかくせ自体がもう雛形あって定型化してる感があるです。
そんな中、主人公は本当に空気のような青年でした。

世界史系の読み物好きだとなんとなく楽しい……かもしれない一冊。

表紙の【裏切りと友情かから――冒険は始まる】

ええと、「友達? 誰が?」って言ってもいいですか。

読解力が足りず友情の臭いを嗅ぐことができませなんだよ。最後まで。
ええとあえて言うなら、あの女の子となのか。


2007年01月08日(月) 吸血鬼と愉快な仲間たち 木原音瀬  ※BL

蒼竜社

人外好き&タイトルと表紙と裏表紙の紹介で購入。読了。

面白かった。お間抜けで人懐こくて駄目っぽい吸血鬼がいかにもツボ
をぐりんぐりん刺激してくれました。わーい。

ついでにBLは面白いけど脈絡のないあんあんとか嫌だし、
おしおきとか調教とか君が魅力的過ぎるからいけないんだよとか
そーいう自己中な攻は苦手だし、それを許しちゃう少女みたいな男もやだ。
あと表紙から濡れ場のイラストとか苦手だし、レジ持っていくのがそもそも
恥ずかしいし。そんなでこれは買いやすかった。

現状なんか人と動物のほのぼの話だなぁ、と。愛は芽生えるのか。
いやある種の愛は今でもあるけれど恋愛のほう。楽しみ。

好きなシーンは最後のマイパンツが嬉しくて頬ずりするアル。
吸血鬼のくせになんてキュートなんだろう。
「ぼくのぱんつはかないでね」という台詞とあいまって悶えそうな
愛らしさっす。

ちょっと苦手だったのは、痛いシーンが多いこと。
あのお間抜けで可愛い子がひどいめにあうのやだやだやだ。
いくら直るからって、あんまりひどい目に毎度毎度遭ったらちょっと
辛くて見てらんないかもしれない。幸せになれ〜。

ともあれ続きがすっごく楽しみです。


2007年01月04日(木) 金閣寺 三島由紀夫

新潮文庫

読了。

正直なところよく理解できない人種がいる〜ってふうな憂鬱な
気持ちで読み終わりました。

ひたすらな綿密な内面描写。独りよがりだろうが繊細で美しい
世界だといえないでもない。それほど言葉巧みに(三島さんだし)
丹念に内側を語る人の、行動の脳足りんさというか大雑把さに呆然と
いうか、なんというのか。

そこまで執着できるものがあっていいですね、と思いつつも
本当に羨ましいかと聞かれたらどうだろう。今十代の若者だったら
違ったかな。それなら私はこういう毒気をもっと身内に取り込んだ
かもしれないですけど。もう精神世界においても自分を中心に据え
られないから共感するより遠くから眺めるような気分?


でも自分を特別だって思えないような人は物語の主役にはなれない
のかもしれんけど。

好き嫌いは別として、絵として美しい文章だなーと思います。うっとり。


2007年01月03日(水) ねこのばば 畠中恵

新潮文庫

読了。

大きいやつを欲しい気持ちを堪えて文庫待ち。
かなーりじりじりしてお待ちしておりました三冊目。

短編集。

読みよいし、手ごろだし。江戸だし。妖だし。若だんなだし。
ころころしてて可愛くてしんみり、美味しくて、楽しい一冊でした。
ねこのばば、好き。

話自体は救いようなかったり、深刻だったり、多分読後感が爽やかに
ならないネタなのに、それほど重たくならずに絶妙にすっとぼけてるのが
いいんだなーと思う。

若だんなの身体の弱弱っぷりには事件そのものよりはらはら
どきどきしてしまいます。妖さんたちもお守りがさぞ大変だろうなー。


金次さんと寛朝さんが好きだなぁ、と。
貧乏神さまの喰っても喰っても太らない体質をつくづく見習いたいです。
いや、見習ってどうにかなるようなもんではないですけど。あたしゃ
この正月で2kg増加しやがりました。わーい、


2007年01月02日(火) 光の狩り手�◆.淵ぅ肇薀鵐福辞供.螢鵝Ε侫襯┘螢�

浜名那奈:訳

読了。

少しずつ謎が明らかになってきました。すっきり〜。
けれどそれと比例して深刻さもいや増します。もやもや〜。
今回はひたすら重くて笑いどころはなかったなぁ、と。
そんな中明るいニュースと言えば、サージルとアレクが
ねりねりとにじり寄っていることでしょうか。
恋人の星はまだ遠そうではありますけれど。

毎回攫われるのはサージル姫かと思いきやアレクがー。
アレクがー。アレクがー。
またしても待て! 次号!! な終わり方で悶えます。
同時に三冊出してくれてもいいくらいな緊急っぷりです。
待てません。

個人的に一番心配なのはもちろんセロくん。
セロの明日はどっちだろう。セロの幸いをお祈りします。

寝返ったのか、表返ったのか。……そんなじゃないといいな。
一番萌える展開は、アレクみたいに実は拉致られていて今頃
鎖に繋がれてるとかなんだけど。難点は誰もそんなセロを命がけで
助けてくれなさそうなところです。がっくりです。
サージルは必殺と書いて必ず殺す! な感ですし。
せめて理由くらい聞いてやってください。話し合おうよ。
なんかーサージルの狭量で大人気ない態度がすべて悪いような
気持ちになってしまうのは何故だろう。
セロに何かあれば逆恨みモードに突入してしまいそうです。

物語の神様がセロは勿論、おじーちゃんやマイカムやベカを
お守り下さいますように。わーん。気になるったら。

そんな訳で、続きを首長くして楽しみにしています。


2007年01月01日(月) 尼僧ヨアンナ イヴァシュキェヴィッチ

関口時正:訳
岩波文庫

ブクオフで購入。
読了。

105円だったのと、悪魔祓いという題材に惹かれて手にとった一冊。
ぱっと見きれいなのに何故105円と思っていたら解説頁に謎の染みが
ついていた。ソースとかそんな感じの。


面白く読めました。内面の描写とか風景の描写とか感じやすくて
美しくて好き。そして死体すらも儀式の一片のようで現実味の乏
しさが辛い。

本当にあった悪魔祓いを題材にしているのだそうで。興味深い。
これって映画化されているらしいので可能なら見てみたいなと思う。
映像向きなんじゃなかろうか。でも映像で見たら欝になるかも。

◇
ええと。女性の中に天使を見ちゃったのが運の尽きのような気がする。
これだから純粋培養は……と言いたくなるような。
箱入り息子が世間と強かな女性に弄ばれちゃった感が拭えません。
そう思うとスーリン神父はひたすら気の毒なんですけど、ただ気の毒
ではすまない結末。悪魔の仕業になるんでしょうか、あれ。
子供らの邪気のない会話とその後の結末がどーにも痛かったです。


恵 |MAIL