白日の独白
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もぅ1ヶ月以上夢を見ていない。 必要以上に眠ることも、必要以上に眠れないこともない。 慢性的な寝不足感。 夢を見ない、即ち『充実した現実』に中に僕はいるのだろうか。 異常だ。異常だ。 僕の何かが失われていく。 僕の望んだ世界じゃない。
2004年10月25日(月) |
細分化した世界に生きる。 |
『行く』か『行かない』かと訊かれたら『行かない』と速答する。 もっともらしい・当り障りのないの理由を添えて。 そんな空虚な理由は当然見透かされて、もっともらしく・当り障りなく批判される。 そうなると言わずにはいられない。 『僕は見知らぬ人の為に何かをしたいと想うような麗しい精神は持ち合わせていないだけです』 『だから何があっても、誰にも助けてもらえなくても文句は言いません』 それは僕自身に対する答えであり、確認であり、そして言い聞かせた訳です。
2004年10月16日(土) |
地球が早廻りしている。 |
他人と暮すことがこんなにも心地好いとは知らなかった。 僕のことを考える暇がない。僕のことを書く力が消えていく。 兎に角時間がないのだ。それはそれはしあわせなこと。 嫌なことを全部見なくて済む。君と僕というユニット。 何で他人を必要とするかがわかったような気がした。 誰かが居れば僕がいなくて済む。それだけの為なんだろう。 脳髄が融けていくような気がする。 そんなの嫌だ。怖い。変りたくない。
電車内でアンダーグラウンドを読んでいたら言葉では言い表せない、唯『複雑な』気分になった。
隣りに座っていた中年男性が急に「misty」と呟いて、傘に置いた手に突っ伏した。 前を見ると広告に「misty」と書いてあった。 けど声に出す意味がわからない。突っ伏した意味もわからない。
言い様のない不安を胸に僕は下車した。
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