白日の独白
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土曜日の人が屋久島から帰って来た。 彼の地に息衝く力によって特殊能力が再び発動されているそうだ。 「青のオーラのベースはね、黒だよ」とサラリと教えてくれた。 僕はニコニコ笑って眼をキラキラとさせて聞いていた。 信じている訳でも信じていない訳でも無い。 ただ興味深くも馬鹿馬鹿しいとは想っていた。
とても綺麗な人に嫌われました。 嫌いというか軽蔑?よく解らないけど口も利いて頂けません。 立場上僕もそれを無視することは出来ないので大変困ります。 僕はただただ只管困惑しています。 嫌われた原因を探す事もその場を取り繕う事も何もせずに。
そんな夢を見ました。 現実には僕は綺麗な人を知っているけれど綺麗な人は僕を知りません。 知らない人に嫌われるなんてちょっと素敵です。 怖かったけど。
多彩色な世界は僕を混乱させ終わりの無い後悔の穴へと突き落とす。
何時か誰かに殺されるかもしれない。 僕はそういうことをやっているのだ。 忘れるな。
決して歓迎されることはない所にもう何年いるのだろう。 擦れ違う時の軽い会釈ですら困惑気味。 でも僕は笑い続けないといけない。知らない振りを続けないといけない。 結局考えてもどうなるものでもないのだから、どうだってよくなる。 明日には僕はいない。 そうだよ。僕は孤独を愛しています。 それでいいじゃないか。
行き掛りで彼女が僕の家の家族旅行に同行することになった。 しどろもどろで無理矢理に兄の了承を取り付けたが、何だか変だ。 何だか結婚相手を親に紹介するみたいな気がしてきた。
間違っている。
狂いそうです。 暫く留守にします。 実際どうか解りません。 何も解りません。 おかしくなっています。
そういえばどうでもいい話をしてもいいかな? いいよね?別にどうでもいいんだけどさ。聞かなくてもいいよ。 僕も昔は自分のことが嫌いで嫌いで仕方がなかったんだ。 嫌い過ぎてそれが解らない位の嫌い。つまり嫌いじゃないの。表層的には。 だけど最近はそういうのってよく解んないんだよね。 寧ろ嫌いとかどうでもいいの。僕も年を取ったんだね。きっとさ。 その内「最近の若い子は・・・」とか言うよ。もう言ってるけど。 ところで男も女も好きじゃないっていうと何で変な顔されるのかな。 どっちも好きだと言っても変な顔されるし。じゃぁ僕にどうしろと? 年を取ったけどさ。解らないことだらけだね。 きっと死んでもそうだ。何も解らないまま死ぬのは少し嫌だな。 そうそう。折角だから言うけど僕は博愛主義ではないよ。 ただ好きなものよりも好きじゃないものが多いだけなんだ。 でも嫌いなものはもしかしたらあんまりないかもしれない。
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