ご無沙汰いたしておりました。
皆様には、お元気で、ご活躍でしょうか。
きのう午後、大好きな、 或る画家の、個展へと、出掛けておりました。
その方の、作品は、 時間を掛けた、油絵も、 さっと、描かれた水彩も、 本当に、ことごとく、こちらの胸に来て。
並ぶ、一枚一枚の、 絵の前に、立つたびに、 まるで、心の中にある、 筋肉を、もみこまれ、 緊張を、ほぐされて、弛緩をするように。
うっとりと、とろかされ、 体中、あたたまり、 幸せで、何かもう、たまらなくなります。
人体の、デッサンを、 することを、禁じられ、 けれど、生涯人間を、えがこうとした人。
一切の、妥協なく、 下書きを、繰り返し、 たった、ひとつの本物を、えがこうとした人。
自身への、妥協ない、 そういった、厳しさが、 逆に、かかれた作品を、あたたかくするのを。
こんなに眩しくすることを、見る者は知らされ。
その人を、知るほどに、 作品を、見るほどに、 作品も、その人も、いとおしくなります。
今、手元に買い込んだ、図録がありますが。
中を、めくって見ていると、 ぬくもりが、蘇り、 また、ふたたびあの場所へ、出掛けたくなります。
2007年09月18日(火) |
メルフォにつきお知らせ |
いつも、お訪ねくださいまして、ありがとうございます。
これから先、断続的に、 家の、事情がありまして、 やや、バタバタしますため、 メールフォームを一時だけ、取り外しております。
メルアドを、ご存知で、 お急ぎの件がありましたら、 直接そちらにお送りいただけましたら幸いです。
ご不便をお掛けしますこと、 大変恐れ入りますが、 ご了承の程、どうぞよろしくお願いいたします。
2007年09月14日(金) |
旅日記・番外編 「国際会議中」 |
戦争の、ない星を、 めざし、協議中――
その裏の、立役者、 同時通訳グマ。
9.11の、事件から、もう、六年が。
でも、記憶は日を経ても、薄れはしませんね。
『現れて、消えてゆく、水の、泡のよう……』
全国を、駆け抜けた、ニュースに驚いて。
でも、本当のところは、 こんな、ニュースになれっこに、なっている気がした。
それは、政治のことがらに、限ったことでなく。
会社では、これ以上、 頻繁な、サイクルで、 抜擢と、更迭が、あるせいかも知れない。
この冬の、ことだけど、 自分の作った商品を、愛してくださって。
いつも、執務室に置いて、 外の、お客様に向けて、 それを、薦めてくださった、優しかったボスが。
ある、社内の問題で、職を、失った。
何も、言い訳をなさらず、 ただ、会社を守るため、即日に去られた。
驚いて、悲しくて、 でも、あまりに突然に、辞任をされたので。
ひとことの、お礼さえ、云えないままだった。
トップから、しりぞかれ、 引退を、されたあと、 あの方は、どのように、お暮らしかと思う。
2007年09月09日(日) |
「イージー・ライダー」 |
この頃の、空のよう、 体調が、今ひとつ、すぐれなかったので。
週末は、趣味である、街歩きを休み。 家で、懐かしの映画を、見ることにしました。
69年公開の、 ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、 両名優が、活躍の、 アメリカンニューシネマの傑作、『イージー・ライダー』です。
ネタバレを、防ぐため、 詳細は、避けますが、 みぞおちに、ずっしりと、 重い、パンチを食うような、 観終わって、あとを引く、そんな、内容で。
やや熱が、あったため、 観たあとは、早々に、寝たかったのですが。
お布団に、もぐり込み、 目を閉じた、そのあとも、 鮮烈な、シーンやら、台詞を思い出し。
また、映画の鍵となる、 アメリカの、成り立ちや、 あの頃の、文化やら、 ヒッピーの、ことなども、気に、なりだして…
「…ああっ、しまったぁ〜……
すごい、面白かったけど、 このままじゃ、寝られずに、熱が、上がるがな……」
そう思い、数時間、ぐるぐるとしました。
もし、その頃の映画に、ご興味がおありで。
その昔、触れました、 『時計じかけのオレンジ』や、 『テルマ&ルイーズ』や、 『突然炎のごとく』等、お好きでいらしたら。
この、『イージー・ライダー』は、よいかも知れません。
いい男、いい音楽、 あの国で、なかったら、生まれないお話。
斬新な、映像も、脳に、響きます。
もし、機会がありましたら、 ぜひ、体調の良い晩、お楽しみください――
「ねっ、見てよこれ…!!
このタイトルよくない!?」
日暮れ時、訪れた、エクセルシオールで。
隣りの席に、腰掛けた、男の子が云った。
かなり、大声だったため、 本を、読んでいた私は、思わず横を見た。
「この、『ワンナイトラバー』って、自信あるんだけどっ」
「……で、内容は?」
男の子の、発言に、答えたその人は。
ちょっと、幸ちゃんを思わす、 とても、綺麗な顔立ちの、女の子であった。
「だから、一夜の恋をさぁ、女の子がするの。 そういうの、切なくて、ちょっと、憧れない?」
「……男はそうかもね」
「女の子は違う?」
「だって、女の子にとって、メリット薄いでしょ」
「ええ、そうかなあー……」
どうも、男の子のほうは、文学青年(?)で。 恋愛の、小説を、書きたいものらしく。
そして、向かいに座るのは、 学校の、友達か、 または、お付き合いしている、彼女であるらしい。
悪いとは、思いつつ、 読んでいる、本よりも、面白い話に。
思わず耳を、そばだてる、でばがめ子になった…。
「…まぁ、おいといて。
…で、そのほかに… タイトルの候補は?」
「うん。『一夜の恋』でしょー、 それと、○○と〜」
何本か、タイトルの、候補が出されるが。 前の、女の子はどうも、気に入らないらしい。
横の、私も聴きながら、 「…その、上から二番目は、 タイトルが、お話を、説明しすぎかも〜」
胸の中、こっそりと、参加をしてしまう。
ほどなくし、内容の、話になってゆき。
私もさすがにそれ以上、聴くのは悪いので。
持っていた、本を閉じ、立ち上がりかけたが…
「…○○くん」
「?」
「ヒロインの、女の子が、 それじゃ、見えないよ。
…なんか、イメージ先行で、中身が伴わない」
そんな、切れ味スッパリな、言葉を耳にして。
(……か、かっこええ……
……“女・幸ちゃん”だ……!!)
そう思い、女の子に、惚れかけてしまった。
……自分にも、指南をば、して欲しく思った……
2007年09月06日(木) |
遠くから (とり急ぎ日記) |
関西の、友人から、メールを受け取った。
「おはよ! 台風、大丈夫? 避難勧告が出てる所もあるみたいだけど…」
遠くから、運ばれた、 その、優しさに。
携帯を、握りつつ、 胸が、じんとした。
彼女には、先週に、 二つ折りの、葉書にて、 (シークレットポストカード…?) ごく、たわいない手紙を、送ったところだが。
こうやって、折々の、状況に合わせて。
送る、ツールを選択し、お話をするのは。
王朝の、ひとびとが、 花や、料紙を選択し、 大切な、人々に、文を、書いたのと。
根本に、あるものは、似ていると感じる。
一千年、のちの世も、変わらないと思う。
天災が、本当に、多く、起きるけど。
皆様が、お元気で、ご無事であるように…
六本木、アークヒルズの某・カフェの前
渋谷から、バスに乗り、その終点で降り。
日が落ちて、間もなくの、或るカフェに入った。
オフィス街の、このまちは、土曜はすいていて。
注文の、時点では、 テラス席に、居る客は、まだ、ニ・三組。
外に居る、ギャルソンも、 或る客の、わんちゃんに、 にっこりと、近付いて、遊んだりしている。
ビルがある、せいなのか、 秋の、せいなのか――
そんな、テラスにびゅううっと、時に、風が降り。
半そでの、いでたちの、私を縮ませて。
せっかくの、あたたかい、飲み物をも冷ます。
目の前の、広場には、遊ぶ、子供たち。
そしてふと、テーブルの、下へ…目を遣れば。
どの木から、風に乗り、運ばれて来たのか…
色付いた、秋の葉が、このテラスを飾る。
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