夏の夜は二胡の調べに誘われて 故郷に帰る夢の中では
浅黄水青藍群青重ねても伝えきれない想いはブルー
想い出に変われば違う感慨も 思い浮かんで遅々と進まず
蝉時雨重なる刻の静けさを際立てながら幽かに流る
きらめきを集めて音の降り注ぐ刻に重ねる想い出もあり
天空に広がる調べ篳篥の音に耳澄ます 夜はこれから
やわらかな風が連れ立つ雨上がり ひと息ついた木々が囁く
君といた想い出の夏辿るよに ピアノ切なくわが胸を打つ
君ととも肩組み謳う応援歌 伝統の灯も遠ざかるかな
経筒に夢のかけらを閉じ込める 夏の煌く光とともに
びーどろにまとう幽かな風を待ち 静かに想う恋のあとさき
花火舞う遥かな空に遠い日の君の笑顔重ねており
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